本格的ハイスペックを16万円台で実現したデスクトップ「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」 | RBB TODAY
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本格的ハイスペックを16万円台で実現したデスクトップ「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」

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「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」※モニターは別売
  • 「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」※モニターは別売
  • サイドパネルは背面のネジ1本で固定されており、内部にアクセスするときには、コレを外すだけでいい。
  • マシン内部。
  • ビデオカードは「GeForce 9」シリーズを装備
  • メモリースロット(4基)はすべて1GBのモジュールで埋め尽くされている
  • 高級感のあるピアノブラックの筐体。中央部には「HP Imprint」によるアクセント
  • 下部には左右に開く「HP バタフライドア」が。左側にはIEEE1394×1、USB×2、ヘッドホン/マイク端子を装備。右側は3.5インチタイプの「HPパーソナル・メディア・ドライブ」を格納するベイが
  • 「HP EASY BACKUP」ボタンで、簡単にバックアップ
 日本HPからリリースされた「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」(以下、m9380jp/CT)は、久しぶりに見る本格的なタワー型のデスクトップPCだ。目指したのは、誰もが納得する絶対性能。それを買いやすい価格帯で提供するだけでなく、デザインにもこだわり、メーカー製としてユーザーに安心感を与える。こうした日本HPの考えは、果たしてm9380jp/CTに反映されているだろうか? 以下、細かくチェックしていきたいと思う。

●妥協せず、絶対性能にこだわったらこうなる!

 大きな特徴として挙げたいのが、全モデルのCPUにインテルのCore 2 Quadを採用したこと。4つのコアを内蔵した強力なCPUで、コンシューマー向けのCPUとしては最高峰のブランドだ。使用アプリケーションの対応状況にもよるが、高い処理能力が得られる。そして、もうひとつ注目したいのが、やはり全モデルにnVidia社の定番ビデオカード「GeForce 9」シリーズが標準装備されている点である。強烈な負荷のかかるオンラインゲームをプレイにするには、内蔵グラフィック機能だけでは到底無理。オプション扱いになりがちな高いビデオカードを標準装備するのは、やはり絶対性能の追求があるからなのだろう。

 評価機のCPUは、最新の45mnプロセスで製造されたCore 2 Quad Q9450(2.66GHz)。ビデオカードもこれまた発売されたばかりのGeForce 9800GTだった。正直、この2つのパーツだけで安いPCが1台軽く買える金額。ちょっとオーバースペックなので、ほかの部分も気になってきた。そこで、本体の裏側を覗いてサイトパネルを外そうと試みる。ネジは、ある程度ドライバーでまわしたらあとは手回しできるローレットスクリューに見える。

 サイドパネルを外すと、マザーボード上のメモリースロット(4基)はすべて1GBのモジュールで埋め尽くされ、500GBのHDDが2基、光学ドライブも2層式のBlu-Ray書き込み対応のスーパーマルチドライブと通常のDVDドライブが搭載されていて非常に豪華な内容だった。電源は460W。内部でゴチャゴチャしがちなケーブル類もきれいに取り回されていて、手際のよさというか設計上のレイアウトのよさ感じた。あとでOSを起動してわかったことだが、HDDはストライピングのRAID構成(RAID 0)。ちょっとやりすぎな感じも……。

 OSはWindows Vista Home PremiumのSP1。ブラウザ起動やフォルダ移動といった動作がやたらめったらキビキビしていた。こういうパワフルさは、Core 2 Quadの威力もあるが、HDDが500GBのRAIDであることに起因するものだろう。VISTAの快適に動作する指標となっている「エクスペリエンスス インデックス」も全項目が最高スコアのの5.9。本当にこんなメーカー製PCがあっていいのか!?


●すっきりクールな筐体に秘められた拡張性と使いやすさ

 性能を追求するとつい犠牲になりがちなデザイン面も見ていこう。m9380jp/CTは、HP Pavilion Desktop PCシリーズ全体で採用されているピアノブラックの筐体を採用している。その意味では、シリーズ共通のすっきりとした印象を受ける。フロントパネルに見えるのは、15種類のメディアに対応したカードリーダー(オプション扱い)、光学ドライブベイ、2.5インチの外付けHDD「HPパーソナル・メディア・ドライブ」を格納するベイと電源ボタンくらい。中央部には日本写真員印刷(NISSHA)とのコラボレーションで実現した印刷技術「HP Imprint」によるアクセントが入る。HP Imprintは砂の模様をイメージした(Samon)が採用されている。この辺は好みが分かれるところだが、オールブラックの漆黒筐体が選べても面白かったのではないだろうか。

 正面の下部には左右に開く「HP バタフライドア」を配置。左側にはIEEE1394×1、USB×2、ヘッドホン/マイク端子を装備し、DVカメラをつないだり、ヘッドホンで音楽を聴くときの利便性を図っている。そして右側は3.5インチタイプの「HPパーソナル・メディア・ドライブ」を格納するベイ。内蔵される2基に、2.5インチのHPパーソナル・メディア・ドライブをすべて合わせると、全部で4基のHDDを1台に格納可能になる。最大3.25TBの巨大ストレージとして機能させることもできるというわけだ。メインは内蔵HDD、外出用に2.5インチ、映像保存用に取り外し可能な3.5インチといった使い分けも。パワーユーザーになればなるほどHDDを頻繁に取り外したりするので、この拡張性はありがたい。

 HDDのバックアップに関してもきちんとしたサポート。フロントパネルの真ん中に「HP EASY BACKUP」というボタンが設けられていて、ワンタッチ起動でNTFSディスク上のファイルは簡単にバックアップ可能。ファイルの復元にも対応し、7GBデータなら15分程度でリカバリーできるという。HDDの容量の肥大化に伴って心配されるクラッシュなどによるデータ損失を避けるためにも、こうした機能は今後はマスト条件になるかもしれない。

 外観上でユニークな点といったら、トップカバー部分を挙げないわけにはいかないだろう。トップカバー表面にゴム加工がしてあって、滑らないようになっているのだ。フラットなので、なんとなくデジカメや各種カード、電池などを置いていたら非常に使いやすい。まさかそんな用途のためにゴム加工しているわけではあるまい……と思ったら、本気でそうだった。しかも奥のほうには、USBケーブルやIEEE1394ケーブルを束ねておけるフックも付いている


●絶対性能と価格を両立。まさに「買い」のタワーだ!

 さて、気になる値段は? 45nmプロセスの最新Core 2 Quadに、これまた最新のGeForce 9800GT、Blu-Ray書き込み対応ドライブ搭載モデルだ。いくら日本HPがコストパフォーマンスに優れるといっても、やはりメーカー製。たぶん25万円は軽く超えるだろうと思っていたら、なんと税込みで16万6740円。自作しようとしたら間違いなく予算オーバーするレベルだ。サウンドも「Creative Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio」がさりげなく載っていて、音質面でも抜かりはない。

 生産を東京の昭島にある自社工場で行うことで、細かなカスタマイズにも応じてくれるのも魅力。全部で2687万3856種類以上のカスタムが可能だという。上記と同じ構成で書き込み対応Blu-Rayドライブを通常のDVDスーパーマルチドライブに変更し、HDDを500GBの1基構成にした「ファイナルファンタジーXI」推奨認定モデルも存在し、そちらは12万9999円。スクウェア・エニックスの動作確認済みPCの中でも、特に薦められる製品だけに付与される推奨ロゴも取得しているので、ゲームをとことん楽しむならおすすめの構成といえる。

 また、m9380jp/CTは内蔵のダブル地上デジタルチューナーも搭載させることができる。ダブルチューナーだから裏番組の録画もできるし、話題の「ダビング10」にもアップデートで対応。Blu-Rayディスクへのムーブや、SDカードに保存できる程度の画質へのダウンコンバートなども可能。映像系のデータはとにかく容量が多くなりがちだし、CPUも処理に負荷がかかるため、そういう目的なら評価機くらいのスペックが必要だろう。

 CPUにCore 2 Quad Q6600(2.4GHz)、ビデオカードにGeForce 9500GSを採用した最小構成のベースモデルは7万9800円。これだとメモリーが1GB、HDDが160GBになるので、できればメモリーは2GB、HDDは500GB以上にしておきたいところ。それでもプラス1万円程度の出費だ。

 あと、ハイエンドPCではあまり重視されないかもしれないが、静音性にも優れていた点は非常によかった。2台のHDDとファン付きの強力なビデオカードが搭載されているとは思えないほど静かなのだ。筆者のデスク横には、3年以上前の某メーカー製デスクトップPCがサブ機としてあるが、電源もHDDもm9380jp/CTのほうがはるかに静か。現状で考えられうる最高のパーツ類で武装した強烈なマシンが、この価格帯で手に入るのは「買い」というほかないだろう。どうせなら評価機くらいのスペックにして超快適にPCライフを送ってもらいたいと思うが、いかがだろうか?
《RBB TODAY》
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