パナソニックモバイルとNTTデータが資本提携——組込み系とSIの融合戦略 | RBB TODAY

パナソニックモバイルとNTTデータが資本提携——組込み系とSIの融合戦略

 2日、パナソニック モバイルコミュニケーションズ(パナソニックモバイル)とNTTデータは、組込みソフトウェア分野の開発力強化のため資本・業務提携することで基本合意したと発表した。

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 2日、パナソニック モバイルコミュニケーションズ(パナソニックモバイル)とNTTデータは、組込みソフトウェア分野の開発力強化のため資本・業務提携することで基本合意したと発表した。

 この資本提携は、パナソニックモバイルの100%出資子会社であるパナソニックMSEの発行株式の60%をNTTデータが譲り受け新しい会社を立ち上げるとしている。新会社の名称は未定だが、設立時期は2008年10月の予定だ。資本金は2億円で現在のパナソニックMSEの資本金から変更はない。役員はNTTデータから4名と監査役1名、パナソニックモバイルから3名で構成される。

 パナソニックMSEは、各種の無線通信技術をベースにW-CDMA、3GPPやWiMAX、無線LANシステムの開発、携帯電話の組込みプラットフォームの開発などを行っている企業だ。2008年の事業計画では130億円の売上高を計画している。

 内外圧力による携帯キャリアの端末ビジネスの変化や国内市場の飽和などに対して、端末メーカーも変革を余儀なくされている。パナソニックモバイルとしては、今回の資本提携により、携帯電話の通信インフラやコア技術の部分のシステム開発能力を、システムインテグレーションやソリューション市場へ広げることができる。また、NTTデータは、中期計画において「組込みソフトウェア」を成長エンジンのひとつとして位置づけているため、その開発能力や技術を取り込むことを期待している。

 端末メーカーは、国内市場が飽和し、現行製品にほとんどの技術を搭載してしまったとはいえ、LTEや4G、IP接続やFMCなどさらなる技術開発投資が必要である。片やシステムインテグレーターは、公共事業的なシステム案件だけでなくSME市場への展開や、インフラやプラットフォームに直結した差別化できる技術の獲得や成長分野への市場開拓も急務だ。両社の資本・業務提携の背景には、このような利害一致も影響しているかもしれない。
《中尾真二》

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