ソフトウエアの終焉は共通のビジョン——Google連携でセールスフォース | RBB TODAY
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ソフトウエアの終焉は共通のビジョン——Google連携でセールスフォース

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米セールスフォース・ドットコムのジョージ・フー(George Hu)氏
  • 米セールスフォース・ドットコムのジョージ・フー(George Hu)氏
 米セールスフォース・ドットコムは14日、米Googleとのアライアンスに関して「Salesforce for Google Apps」を発表したが、これをうけて17日都内で記者発表を行った。米セールスフォース・ドットコムのマーケティング、アプリケーション、教育統括責任者であるジョージ・フー(George Hu)氏は、今回のアライアンスについて「セールスフォース・ドットコムもGoogleも共有したビジョンをもっている。このビジョンというのは、ソフトウェアの終焉だ。(今回のアライアンスにより)一般の消費者がインターネットに精通していったように、それがビジネスの世界でも可能になる」と話し、共有のインフラ、ユーティリティーが一元化されたプロバイダーによって管理されることで、企業は事業のコア部分により注力できるようになるとアピールした。また、2社のアプリケーションを融合することによって、ビジネスユーザーの時間を効率化することができると強調。オラクルやSAPに依存していた時代は終わり、マイクロソフトのパッチにわずらわされることもなくなると話した。

 会場ではデモも行われた。Gmailと連携しながらSalesforeceのなかに見込み客とのやりとりの履歴残すようすや、GoogleDocsを使って顧客へのプレゼンテーションを作成する流れが紹介された。詳しくは【ビデオニュース】で紹介しているが、単にプレゼンテーションを作成するのではなく、他のユーザードキュメントを共有しながらGoogleTalksを使って提案書を完成させていくというものだった。また、Googleカレンダーとの連携ではSalesforceのカレンダーとの同期が紹介された。同期タイミングは何時間おき、何分おきと自由に設定ができることも紹介された。

 質疑応答では「マイクロソフトをはじめ、ライバル社もSaaSビジネスを始めようとしている。ライバルがSaaSをはじめた時に驚異になるのではないか?」との質問がとびだした。それについてジョージ・フー(George Hu)氏は、企業がフォーカスしている分野が重要であり、その部分が強みになるとして次のように話した。「大企業であるマイクロソフトは検索サービスをはじめたが、検索サービスにフォーカスしていたGoogleが勝利した。また、マイクロソフトはZuneを投入して勝利するかと思ったが、音楽という分野にフォーカスをしたアップルがiPodやiTunesで成果を収めている。Salesforece.comはSaaS、CRMに注力してきた唯一の会社で、そこでリーダーシップをとってきた。今年は10億ドルの売上を見こんでいる」と、市場での優位性は変わらないとの見方を示した。

 2008年夏には、「Salesforce for Google Apps, Supported」を開始する。オプションで、セールスフォース・ドットコムから、Google Premier製品を購入可能になり、エンドユーザーのサポートはセールスフォース・ドットコムが行い、請求とプロビジョニングも一元管理する。料金は1,260円/月(現在のレートで換算)。
《RBB TODAY》
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