ミクシィ中間決算——増収増益だが通期業績予想は変更せず | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ミクシィ中間決算——増収増益だが通期業績予想は変更せず

ブロードバンド その他
 9日、ミクシィは平成20年3月期の中間決算報告を行った。発表によれば、売上高が46.2億(前年同期比137.2%)、経常利益が18.21億(同116%)、中間純利益で9.82億(同123%)と昨年の中間期との比較でどの数字も倍以上となる増収増益の中間決算となった。

 この背景としてはmixiの広告収入によるものが大きいとしている。9月30日現在で1,190万人にも上るユーザー数と携帯とPCの合計PVが122億という実績からインターネットメディア事業の売上高が前年同期比で207.4%増の約39.4億という大幅な伸びを見せている。このうちプレミアム会員による収入はその7.5%を締めるに過ぎない。ほとんどがPCサイトやモバイル広告による収入となっている。とくに、一般ポータルサイトにくらべて滞留時間が長いという特性と、SNSという特性からターゲティング広告が好調だという。

 これに対して、もうひとつの収益の柱であるインターネット求人広告事業は、売上高で対前年比で2.2%増にとどまっている。元来、Find Job!事業からスタートしたミクシィだが、現在のモデルはSNSをベースとしたインターネット広告ビジネスの依存度が高いといえる。

 これは、中間決算短信の中でも述べられており、不安定な広告モデルに依存した業績に楽観はしていない。売上の90%以上を締める広告収入に対して警戒しつつ、mixiのユーザー基盤を利用した収益モデルも検討しているが、現時点では具体的な計画は策定していないとしている。そのためもあり、平成20年3月期通期での業績予想は、売上高97億、経常利益32億、純利益17.5億として5月の段階で発表している数値から変更していない。
《中尾真二》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top