KDDIとKDDI研究所は25日、1本の物理回線上に複数のパスを張ることで映像素材に適した品質で伝送できる、放送事業者向けIP映像伝送システムを開発するとともに、5月7日から6月29日まで商用回線を利用した実証実験を行い、従来の映像伝送サービスと同等の品質で映像伝送が可能なことを確認したと発表した。 同システムは、Diffserv-Aware Traffic Engineering技術と優先制御技術を組み合わせて、優先度を設けたサービスクラスごとにMPLSパスの残容量を管理することで帯域の確保と保証を実現したもの。また、、要求品質の異なるサービスを動的にそれぞれのMPLS(Multi Protocol Label Switching)パスに対応付ける手法を確立することにより、1本の物理回線上に専用線品質からベストエフォート品質のサービスを混在させることに成功した。 さらに、これらのサービスを提供するために、KDDIの運用・保守担当者が容易にIPコーデック装置とルータを制御してMPLSパスやMPLSパス上の映像回線を設定することが可能となる監視制御システムの開発も行われた。監視制御システムでは、映像回線やMPLSパスの情報、MPLSネットワークの状態を自動で収集し、ネットワークの構成情報の可視化を可能とすると共に、映像回線、MPLSパスなどを階層的に管理することで物理回線など定例やでの障害時にサービスへの影響範囲を即座に特定することを可能としている。 両社では、同システムの2008年度の商用利用を予定しているという。
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