日本電気(NEC)は23日、基幹業務サーバのACOSシリーズ「i-PX9000」において、中小型機「iPX9000モデルS200」、およびi-PX9000シリーズ用の中小型ストレージ「iStorage A2600」を発売した。月額標準レンタル料金は235万円から。出荷は9月28日に開始される。 i-PX9000モデルS200は、ストレージや入出力装置といったシステム構成に必要な主要コンポーネントをCPU筐体に内蔵しながらも、従来機となる「モデルS100」と比較して約半分の設置面積を実現している。また、障害発生時には命令リトライのほか、正常なCPUに処理を引き継いで運用を継続させるプロセッサリリーフなどACOSのRAS機能が利用できる。 OSは、「ACOS-4/VX」、「HP-UX 11iv2」、「Red Hat Enterprise Linux v4」、「WindowsSever2003」のいずれかから選択できるほか、ACOS-4/VXを複数搭載する「論理分割機能」を備える。さらに上位モデル「モデルA200」で採用されている、業務負荷に応じてCPUの処理能力を効率的・自律的に制御する「ワークロードマネージャ機能」なども用意されている。 iStorage A2600は、同期/非同期のデータ転送モードを選択し、遠隔地のディスクアレイ装置間でレプリケーション運用が可能な「リモートデータレプリケーション」機能を搭載することで災害対策を強化している。また、従来モデル「iStorage A2400」の2倍となる400MB/秒のデータ転送速度を実現したほか、電源、キャッシュメモリ、アレイコントローラなどの主要コンポーネントを冗長化して高可用性を実現した。 ストレージ管理には、「WebSAM iStorage Manager」を利用し、iStorageシリーズディスクアレイ装置の構成・性能・障害を一元管理可能だ。 同社では、今後3年間で400台のi-PX9000の販売を見込んでいる。
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