日商エレ、SAN・NAS両プロトコル対応のストレージシステム「Pillar Axiom」の販売を開始 | RBB TODAY

日商エレ、SAN・NAS両プロトコル対応のストレージシステム「Pillar Axiom」の販売を開始

 日商エレクトロニクスは14日、同社で発表会を開催し、米Pillar Data Systemとの間で国内での販売代理店契約を締結し、SANおよびNASの両方のプロトコルに対応するストレージシステム「Pillar Axiom」の販売を開始したことを明らかにした。

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HDDが搭載された「Blick Storage Enclouser」。障害時に備え内部のRAIDコントローラにより、データは二重化されている
  • HDDが搭載された「Blick Storage Enclouser」。障害時に備え内部のRAIDコントローラにより、データは二重化されている
  • ストレージユニットを制御する「Slammer Storage Controller」は内部に24GBのキャッシュを内蔵しハイパフォーマンスを実現する。また、内部コントローラによりSANとNASの両プロトコルに対応する
  • ストレージシステム全体を管理する「Pilot Policy Controller」。ユーザーは管理ソフトの「Pillar Storage Manager」を通じて管理、運用を行う
  • Pilotが1台、Slammerが2台、Blickが3台の場合の構成例。容量の拡張はBlickの数を増やすことで行う
  • Pillar Data Systems バイスプレジデント兼Sales & Marketing Brenda Zawatski氏
  • Pillar Data SystemsはオラクルのCEO Lawrencce  J Ellison氏が率いる非公開投資会社「Tako Ventures」から約1億5,000万ドルの出資を得て2001年7月に設立された
  • 2006年6月にNASA(アメリカ航空宇宙局)が100番目の顧客となったことが紹介された
  • 戦略的グローバルユーザーからの要望や、Pillar社の、シンプル・統合・コスト削減といった考えが、日本市場にマッチしていたことなどから日本市場への参入が決断されたとのこと
 日商エレクトロニクスは14日、同社で発表会を開催し、米Pillar Data Systemとの間で国内での販売代理店契約を締結し、SANおよびNASの両方のプロトコルに対応するストレージシステム「Pillar Axiom」の販売を開始したことを明らかにした。企業でストレージシステムが導入される場合、部署の規模や用途に応じて、SAN専用ストレージシステムやNAS専用ストレージシステムが採用されていた。社内に導入されるストレージシステムが、どちらか一方の方式で統一されていれば特に問題にはならないが、SANとNASのストレージシステムが混在しているような状況の場合、システム管理者はそれぞれのストレージシステムに関して熟知しておかなければならず大きな負担となっていた。
 
 Pillar AxiomはHDDが搭載されている「Blick Storage Enclouser」、ストレージコントローラの「Slammer Storage Controller」、システム全体を管理する「Pilot Policy Controller」という3つの機器で構成されるストレージシステムで、SANとNASの両方に対応する場合は、それぞれのプロトコル用にSlammerを1つずつ用意することで対応可能となる。なお、ストレージシステムの管理は、統合化された専用GUIを操作することで、SANおよびNASの両方のシステムを一元管理することができる。

 従来のストレージシステムの場合、システム障害の発生に備え二重化を行うと別途ライセンス料が必要となる場合が多いのだが、Pillar Axiomの場合、HDDが搭載されているBlickの内部にRAIDコントローラを搭載しており、標準で二重化の対策が取られているため別途ライセンス料を支払う必要がない。また、災害発生時に早期にシステムを復旧を行うことを目的とし、遠隔地に設置されたPillar Axiom同士のほか、他社のストレージシステムへ、リモートデータコピーを行う災害対策システムの構築が可能となっている。

 Pillar Data Systemsのバイスプレジデント兼Sales & MarketingのBrenda Zawatski氏によると、同社はオラクルのCEO Lawrencce  J Ellison氏が率いる非公開投資会社「Tako Ventures」から約1億5,000万ドルの出資を得て2001年7月に設立されたとのこと。現在の顧客数は約200社で、100社目の顧客となったのはNASA(アメリカ航空宇宙局)であることが紹介された。2006年までは北米市場で販売活動を行っていたが、2007年2月に欧州市場へ進出し、5月を迎えついに日商エレクトロニクスを通じて日本市場への参入を果たしたことが語られた。Pillar社が日本市場へ参入した背景については、戦略的グローバルユーザーからの日本市場展開に対する要望があったことや、Pillar社の、シンプル・統合・コスト削減といった考えが、日本市場にマッチしていた、ということが語られた。

 次に日商エレクトロニクス エンタープライズ事業本部 第一営業統括部 松浦重明氏からは、独立行政法人 海洋研究機構が運営する「地球シミュレータセンター」に国内で一番最初にPillar Axiomが導入されたことが紹介された。これまで地球シミュレータセンターでは、各研究者がクライアントマシンから地球シミュレータのデータ処理システムに直接アクセスを行っていたが、大規模な計算結果のデータアクセスが集中していたため、レスポンス性能の低下が深刻な問題となっていた。そこで、地球シミュレータのデータ処理システムとクライアントの間に、クッションとなるような大規模なストレージプールを用意することで、データ処理システムへの集中アクセスを軽減することが命題となった。

 この大規模なストレージプールを実現するため、要求仕様がまとめられ複数のストレージシステムとのコンペと落札方式がとられ最終的にPillar Axiomが選ばれたとのこと。これは、高い拡張性や高い性能、対障害性が認められただけでなく、限られた予算内でそれらを実現できたコストパフォーマンスの高さからPillar Axiomが選ばれた要因であったことが紹介された。

 最後に松浦氏からは、5月16日〜18日までの期間、東京ビッグサイトで開催される「第9回 データストレージ EXPO」に日商エレクトロニクスが出展するとともに、同社とPillar Data Systemsの専用ブースを構え、Pillar Axiomの製品展示を行うほか、セミナー会場において、Pillar Axiomの製品PRセミナーを実施することが紹介された。
《青木聡史》

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