Skypeの新機能はWiki風電話帳と音声サービスビジネスモデルの提案 | RBB TODAY

Skypeの新機能はWiki風電話帳と音声サービスビジネスモデルの提案

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Skype日本オフィス ジェネラル・マネージャー岩田真一
  • Skype日本オフィス ジェネラル・マネージャー岩田真一
  • 「Going My Way」を主催するkengo氏
  • SkypeFindとはWikiのような登録編集ができる電話帳だ
  • コメントをつけたりコミュニティ機能もあるSkypeFind
  • SkypePrimeは、Skypeのネットワークを利用した新しいビジネスモデル
  • 自分だできるサービス(コンサル、英会話、他)と料金体系を登録
  • 利用者は、受けたいサービスにSkypeを使ってコンタクトする
  • SkypePrime用の「Skypeme」のようなボタンを自分のブログなどに貼り付けることができる
 スカイプ・テクノロジーズは3月15日より最新版の「Skype 3.1 for Windows」公式版の提供を開始。東京・大手町で報道陣に対して新機能説明会を開催した。Skype社は4年前からIPによる音声とビデオコミュニケーションサービスを提供している。インターネットを介したユーザー間の無料通話サービスの他、1分間あたり4.9円のスカイプアウト機能を利用すれば一般加入電話や携帯電話とも通話できる。現在の登録ユーザーは世界で1億7100万人。日本時間の22時ごろがもっとも利用者が多く、最大で900万人が同時に通話しているという。

 Skype 3.1 for Windowsに搭載された新機能は「SkypeFind」と「Skype Prime」のふたつ。どちらもすでに稼働しており、記者説明会ではSkype日本オフィス ジェネラル・マネージャー岩田真一氏による機能紹介が行われた後、Skypeの達人で人気ブログ「Going My Way」を主催するkengo氏を交えてデモンストレーションが行われだ。

 「SkypeFind」はWikiのように誰もが編集できる電話帳共有機能だ。飲食店や美容室などの電話番号を自由に登録できる。ただし、登録した電話番号情報について、登録者だけではなく、その店を知っている他のユーザーがあとから情報を編集できる。たとえば、あるユーザーが飲み会でよく利用する居酒屋の店名と電話番号を登録する。その情報は友人のリストに表示されるため、これを見つけた他のユーザーが情報を補完して住所を追加したり、オススメのメニューをコメントしたりできる。自己評価も登録できるので、初めて行く場合は友人の登録した評価が参考になる。情報は地域や分野によって検索が可能だ。

 Skypeならではの機能として、SkypeFindの電話帳からSkypeOut機能を使って電話をかけられる。また、発信回数をカウントしてレーティングする機能があり、その店の人気度を知る目安にもなるという。「SkypeFind」はかねてよりベータ版の運用が行われており、すでに124か国で4500件以上の電話番号が登録されている。スカイプ・テクノロジーズによると、今年末までに100万件以上が登録される見込みだ。また、同社は電話番号のレーティングについての広告的な利用は当面は行わないが、将来的には検討する可能性があるという。

 「SkypeFind」の正式サービスインを記念して、7月末まで毎月もっとも多く通話された電話番号を登録した人に現金77,500円が振り込まれたり、週のトップ10項目を登録した人に400円のSkypeクレジットをプレゼントするキャンペーンが行われている。

 「Skype Prime」は通話そのものに利用者が課金できる機能だ。専門知識を持っている人が有料で電話に応答できるというシステム。英会話の先生に電話をかけて、マンツーマンの授業を受けたい場合などに使える。先生は1分単位または1回単位で有料の通話を受け付ける。生徒が先生に電話をかけて、支払いに承諾すると決済が行われる。このように、専門知識を持っている人が、コンサルティングや情報の提供をビジネス化できる機能だ。サービス料金はSkypeクレジットで支払い、サービス提供者の料金受け取りはPayPalで決済する。料金の30%がスカイプ・テクノロジーズの手数料として差し引かれる。

 スカイプ・テクノロジーズはこの機能をコンピュータなどのテクニカルな情報提供のほか、占いや人生相談などにも利用できるとアピールしている。ただし、セクシュアルな情報提供や法律、税金、医療の相談については禁止事項となり、違反者は会員資格停止とする方針だ。このサービスはスカイプ会員同士の通話における初の収益モデルであり、スカイプ・テクノロジーズは、SkypeOut、SkypeInに次ぐ収益の柱にしたい考え。

 この席ではスカイプの親会社eBayが子会社であるPayPalの日本語版サービスを3月9日より開始していることも明らかになった。現在PayPalの言語リンクに日本は含まれていないが、検索サイトでは日本語版がヒットする。このサービスの開始に合わせた形だと言えそうだ。「Skype Prime」で有料通話ビジネスを始めたい人は、簡単に自分のブログにSkype通話受付用のバナーを設置できる。ブロガーのkengo氏は「今までブロガーの収益源はアフィリエイトが主体だったが、新しいチャンスが増えた」とコメントした。
《杉山淳一》

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