NTT、動画共有サイトをテスト展開〜動画のワンシーンにコメントやトラックバックを送れる | RBB TODAY

NTT、動画共有サイトをテスト展開〜動画のワンシーンにコメントやトラックバックを送れる

日本電信電話(NTT持ち株会社。以下、NTT)は、個人ユーザなどが撮影・創作したオリジナル動画を投稿し、公開・共有できるサイト「ClipLife」のテスト運用を開始する。

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NTTがテスト展開する動画共有サイト「ClipLife」。トップページには注目の動画や新着動画などが並ぶ。ローカルのハードディスク上にある映像を指定し、簡単に投稿できる
  • NTTがテスト展開する動画共有サイト「ClipLife」。トップページには注目の動画や新着動画などが並ぶ。ローカルのハードディスク上にある映像を指定し、簡単に投稿できる
日本電信電話(NTT持ち株会社。以下、NTT)は、個人ユーザなどが撮影・創作したオリジナル動画を投稿し、公開・共有できるサイト「ClipLife」のテスト運用を開始する。

 トライアル運用期間は、8月28日(予定)から2007年2月28日まで。同社では300人のアクティブユーザが動画を投稿し、1日当たり3,000人のユニークユーザが視聴する規模をイメージしている。

 またトライアルにはNTTコミュニケーションズとNTTレゾナントが協力し、サービスの浸透と利用促進を図る。

 8月7日に行われた記者説明会では、NTT第3部門主幹研究員の仲西正氏がレクチャーし、「動画対応のデジカメやビデオカメラ、携帯電話などの普及により、動画共有サイトのニーズは高まっている」などと背景を語った。

 トライアル後は事業化の形を検討するが、仲西氏によれば「我々がビジネスを規定するのではなく、ユーザさんに環境を提供し、参加しているみなさんがどういうビジネスが可能なのか知恵を出し合ってほしい。そういう参加型のウェブ・アーキテクチャにしたい」としている。

 公開された動画はだれでも視聴できるが、動画を投稿するにはメールアドレスによるユーザ登録が必要になる。当面、投稿できる動画1本の容量は、およそ100Mバイトまでになる予定だ。

 動画はFlash形式で公開され、タグを使ってキーワードをつけたり、ユーザが自分のブログやサイトのHTML内に貼って再生できる。iPodや携帯電話、PDAに転送し、再生することも可能だ。

 また子供の成長記録や結婚式の映像などのように、任意のグループ・コミュニティ内だけで公開したいコンテンツにはアクセス権を設定できるようにする。

 さらに同サイトには、NTTサイバーソリューション研究所が開発した新技術を導入・検証する。

 1つは、15秒程度のダイジェスト映像を自動生成し、RSS形式で配信する「チョコパラTV」。もう1つは外部のブログと連携し、映像中のワンシーンに対してコメントをつけたり、トラックバックを送れる「チョコパラSSS(Scene Syndication System)」だ。

 これによりユーザは1本の動画単位ではなく、「シーン単位」でより細かなコミュニケーションが可能になる。たとえば「このシーンはこうおもしろいな」と感じたら、当該シーンに対する感想や自分なりの分析などを交換して盛り上がれるわけだ。

 これらの新技術について仲西氏は、「(動画共有サイトは)タイトルやキーワードを手がかりにするだけでなく、より簡単かつ的確に観たい動画を選んだり、コミュニケーションするための支援機能が今後求められるようになるだろう」と分析している。

 では一方、著作権についてはどうか? たとえばアメリカの動画共有サイト「YouTube」などにはテレビ番組等がアップロードされるなど、この種のサービスでは著作権侵害が問題になっている。

 そこで今回のトライアルでは、投稿された動画が創作された新規のオリジナル映像なのか? あるいは既存コンテンツの流用なのか? などを効率的にフィルタリングする技術も導入・検証する。

 また同サイトでは著作権者が動画を投稿するときに、そのコンテンツの改変許諾や商用利用の可否を明示する「クリエイティブ・コモンズ」の枠組みに対応する。

 これによりユーザが許諾手続きをすることなく、改変があらかじめ認められている素材を組み合わせてコンテンツを作れるようにし、創作行為やコンテンツ流通を促進する。

 また今後NTTではサイト運営だけでなく、たとえば「muzie」のようなインディーズの音楽サイトやクリエイターのコミュニティ、企業サイトなどに同サイトの動画共有機能を貸し出すことも検討している。「そうなれば各サイトは自前で映像をホスティングする機能をもたなくても、動画を活発に利用できるようになる」(仲西氏)という狙いだ。

 アマチュア・ミュージシャンや映像作家など未来のクリエイターたちが、自分の作品を動画にして手軽に広く世の中にアピールできる──。動画共有サイトのブレイクは、そんな未来世界を実現しそうである。
《松岡美樹》

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