オリコン・小池社長、11月末までにPodcasting番組に「視聴・購入ボタン」設置〜音楽番組と楽曲配信を連動 | RBB TODAY

オリコン・小池社長、11月末までにPodcasting番組に「視聴・購入ボタン」設置〜音楽番組と楽曲配信を連動

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11月末までにはポッドキャスティング対応番組「オリコンTOP40」の画面上に、「視聴・購入ボタン」を設置すると語るオリコンの小池恒右社長
  • 11月末までにはポッドキャスティング対応番組「オリコンTOP40」の画面上に、「視聴・購入ボタン」を設置すると語るオリコンの小池恒右社長
 オリコンは10月26日、サイト「ORICON STYLE」の全面リニューアルについて記者発表会を開いた。同社はブロードバンドに対応し、「オリコンTOP20」、「オリコンTOP40」など、動画・音声音楽番組を提供する「Webブロードキャスティング」に舵を切った。

 記者会見後、同社の小池恒右社長はRBB TODAYの単独取材に応じ、新しく始めるポッドキャスティング対応番組「オリコンTOP40」は、遅くとも11月末までには画面上に「視聴・購入ボタン」を設置し、音楽番組と楽曲のダウンロード販売を連動させる、などと語った。

 ポッドキャスティングを使った音楽番組により、コンシューマの購買動機を促す狙いだ。

 記者発表会の席上、小池社長はサイト「ORICON STYLE」のリニューアルに際し、「エンターテインメント・コンテンツポータルサイト」を目ざしたと説明した。

 既報のとおり、そのためにスタートさせた新番組「オリコンTOP20」、「オリコンTOP40」は、それぞれヒットチャートの上位20曲、40曲を対象にしている。いわば日本を代表するヒット曲を網羅したスタイルだ。

 特にこうした番組をネット配信するには、肖像権などさまざまな権利処理が必要になる。従来なら番組を作る素材自体の入手がむずかしかった。この点について小池社長は、「今回、番組を通してヒット曲を作るとの趣旨に、多くのレコードレーベルやプロダクションが賛同してくれた」と背景を語った。

 「現状、『オリコンTOP20』、『オリコンTOP40』では(チャートの)約半数の楽曲を使ってコンテンツを作っている。だが1か月以内には、ヒットチャートのトップ20位、40位に入っているほとんどの楽曲が使えるようになる予定だ。8割まで見通しが立っている。『オリコンTOP40』なら、40曲のうち35〜36曲はいけるだろう。

 また携帯電話への対応については、レコードレーベルの協力により、1年以内に『オリコンTOP20』がモバイル環境でも見られる可能性はある。ただしこれは(オリコン側が決めることではなく)レーベル側の問題だ」(小池社長)

 また会見後に小池社長は、「たとえば『オリコンTOP40』は現在、1本の番組を20分にしている。これは権利問題の兼ね合いで、使える楽曲が限られるからだ。予定どおり協力してくれるレーベルが増えれば、番組の長さも30分くらいになる」などと明かした。

 小池社長は言う。「レーベルから許諾が取れれば、オリコン側はプロモーション・ビデオや配信用の楽曲データの提供を受ける。これらをエンコードし、編集してオリジナル・コンテンツを作る手順だ。

 ただ現状では(ネット配信で)プロモーションビデオ自体に課金したいレーベルもあれば、無料でたくさんの人に観てもらいたいレーベルもある。従来、(放送などでは)プロモーションビデオは無料で販促に使うのが通念だったが、どうしてもOKが出ないレーベルもあるため8割になる。それでもヒットチャートの上位20位、40位の8割を揃えるのは日本初だ」

 さらに少なくとも11月末までには、「オリコンTOP40」の画面に「視聴・購入ボタン」を設置し、音楽番組と楽曲の有料配信を連動させる計画を語った。「オリコンTOP40」では、楽曲の合間や背景で、曲の解説をするDJの音声がポッドキャスティングに対応している。

 「視聴者が『この曲はいいな』と思えば、すぐ買えるようにする。音声音楽番組と、楽曲の購入を連動させるのは日本で初めてだ」(同)

 コンシューマはヒットチャートだけでなく、たまたま入ったレストランや街角で流れる曲が耳に残るものだ。そんなときにかぎって、「この曲、いいなあ」と感じてしまう。だが店や戸外では曲名やアーティスト名がわからない。で、店員さんに「これはだれの曲ですか?」などと聞くこともしょっちゅうだ。

 ところがヒットチャートは、もともと曲を紹介するためのものだ。使えるものを使わないテはないだろう。「オリコンTOP40」の視聴・購入ボタンは、そんな音声音楽番組を、購買の動機づけにする作戦である。

 新しいブロードバンド・コンテンツのキーワードは、異業種や異業態、異なるサービス、複数の機能の「融合」と「連動」なのだ。
《松岡美樹》

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