[続報] TBS、イー・モバイルに資本参加。日本初の放送・通信の本格的アライアンスに | RBB TODAY

[続報] TBS、イー・モバイルに資本参加。日本初の放送・通信の本格的アライアンスに

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 イー・アクセスの子会社で携帯電話事業の準備を進めているイー・モバイルは、東京放送(TBS)を割当先とする総額100億円の第三者割当増資を実施することを発表した。これにより、TBSがイー・モバイルに資本参加することになる。
  •  イー・アクセスの子会社で携帯電話事業の準備を進めているイー・モバイルは、東京放送(TBS)を割当先とする総額100億円の第三者割当増資を実施することを発表した。これにより、TBSがイー・モバイルに資本参加することになる。
  • イー・モバイルとTBSのアライアンスについての概略図
 イー・アクセスの子会社で携帯電話事業の準備を進めているイー・モバイルは、東京放送(TBS)を割当先とする総額100億円の第三者割当増資を実施することを発表した。これにより、TBSがイー・モバイルに資本参加することになる。

 TBSとイー・モバイルは、放送と通信との融合が進むとの予想に基づき、放送事業者と通信事業者が両社のノウハウを提供しあい、モバイル事業において協業していくことが、両社の今後の事業展開を広げ、かつ両社の企業価値を向上させるという共通認識に達したという。そこで、より強固なパートナーシップを構築することを目的として、今回の資本提携に至ったものだ。放送事業者と通信事業者の本格的なアライアンスは日本で初めてであるとしている。

 今回の提携について、テレビ局側としてのメリットを問われたTBSテレビ専務取締役の城所賢一郎氏は、「メディアの主役はラジオからテレビへと移り変わってきたが、モバイルブロードバンドは、もしかしたらそれ以上のものになるかも知れないほどの大変革だ。ケータイは電話として出発したが、パーソナルな情報端末になっていくと考えている」とし、さらに「コンテンツ提供はもちろんだが、それだけにとどまらず、メディア企業として培ってきた取材力、コンテンツ制作力などを生かしつつ、この新しいメディアで何ができるのかを一緒に考えていきたい」とした。

 また、なぜTBSとイー・モバイルという組み合わせになったのか、という問いに対して、イー・モバイル代表取締役会長兼CEOの千本倖生氏は「TBSは昔から尊敬している放送会社であり、イー・アクセスを立ち上げた2000年にも出資を打診したが、当時はまだ通信と放送の融合ということについて機が熟しておらず、出資してもらうには至らなかった。当時からの経緯と人的なつながりを背景としている」と説明。また「今回のように、新しい事業について戦略的リスクをとっても素早い決断で参加していただける点で、事業的な親和性が高い」とした。

 一方のTBS側としては、城所氏が「イー・アクセスについては2000年時点では出資を断ったものの、同社がどう事業を展開していくのかをずっと注目していた。今回、TBSとしてモバイルに進出したい時期になったため、出資が実現した。ただ、多額であるため、半年近い検討をした上で決定した」とし、さらに「これまでにもほかのキャリア(携帯電話事業者)と進めて来た計画はあるが、既存キャリアは十分に大手であり、各メディアと等距離に付き合う姿勢がある。その点、イー・モバイルという、これから立ち上げるキャリアに最初から関わることで、より踏み込んだ『おもしろい』ことができるのではないかと考えている」と期待を述べた。

 両社は今後、速やかに「モバイルブロードバンド・コンテンツ戦略推進委員会(仮称)」を結成し、(1)1セグメント放送への対応(2)モバイルブロードバンドに対応したコンテンツサービスの企画(3)放送とデータ通信が連携する、番組連動型サービスの提供などを共同で進めていくとしている。同委員会による成果については、ファーストプライオリティ(第一優先順位)とはするが排他的なものとはせず、ほかの放送事業者に対してもオープンなものにしていきたいとした。

 なお、イー・モバイルは年末にも予想される事業免許の交付に向けて財務環境を整えており、8月16日には親会社のイー・アクセスが300億円を出資した。携帯電話事業のためには3,000億円規模の投資が必要であると予想しており、そのために最終的に1,000億円程度の資本を確保したい考え。残り600億円分についても、新たな戦略的パートナーとの提携を協議中であるとした。具体的なパートナーについては現在進行中であるためとして明言は避けたが、ほかの放送事業者については今のところ考えていないとした。
《小笠原陽介》

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