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[訂正] パワードコム、電話事業と個人向けインターネット事業を分割。それぞれフュージョン、DTIと統合に向け検討を開始

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[訂正] パワードコム、電話事業と個人向けインターネット事業を分割。それぞれフュージョン、DTIと統合に向け検討を開始
  • [訂正] パワードコム、電話事業と個人向けインターネット事業を分割。それぞれフュージョン、DTIと統合に向け検討を開始
パワードコム社長 白石智氏
電話事業と個人向けインターネットサービス事業の統合を発表するパワードコム白石智社長
 今春、東京電話インターネットとパワードコムの合併によって誕生した新体制パワードコムは、電話事業と個人向けインターネット接続サービス事業を切り離し、法人向けデータ通信事業に特化する方向に進みそうだ。4月の発足以来、新生パワードコムは個人向けインターネット接続サービスのブランド名の変更、IP電話事業の参入、ADSL24Mサービスの開始など、さまざまなサービスを展開してきた。

 平成15年度中間決算の発表と同時に明らかにされたのは、個人向けインターネット事業をドリーム・トレイン・インターネット(DTI)との、電話事業をフュージョン・コミュニケーションズとの統合を検討するというものだった。

 個人向けインターネット事業の統合については、本日付でDTIと検討を開始することで合意しており、平成16年度上期には統合される見通しである。事業統合は、パワードコムの個人向けインターネット事業部門が会社分割されるか、またはDTIに営業譲渡される方向で検討されている。なお、パワードコムはDTIの株式を保有しており協力体制にある。

 一方、電話事業についてはまだ統合検討委員会が設置された段階。今後は統合検討委員会で事業性や将来性について検討し、2ヶ月以内に事業統合への基本合意を目指すとしている。なお、基本合意が成立したときには、年度内の最終合意、平成16年度早期の事業統合を目指すことになる。ただし、電話事業をどこまで統合するかについてはまだ決定しておらず、今後の話し合いにゆだねられることになる。

 電話事業の統合について、白石社長は「今後は固定ではなく、IP系が伸びる。IP電話の時代はやってくる」と強調、フュージョン・コミュニケーションズとの事業統合によってシナジー効果をアップし、拡大を図るとしている。なお、パワードコムは、フュージョン・コミュニケーションズに5億円の出資をしている。

 平成15年度中間決算は、経常損失72億円の赤字決算となる見通しだ。特に通話回数・通話秒数ともに前期比を大きく下回ったことで、電話事業の落ち込みが激しく、電話事業は直加入電話・中継電話・IP電話合わせて約30億円の営業損失を計上した。

 ただし、個人向けインターネット事業はブロードバンド会員の増加と販促費等のコスト削減が功を奏し、12億円ほど収支改善を果たした結果、営業損失は約8億円にとどまった。今後は、中期的課題であった財務体質と法人向け事業の強化、業務効率化や人員削減などのコストダウンを図り赤字からの脱却を図るとしている。

※初出で電話事業の営業損失を約59億円と記載しましたが、これは約30億円の間違いでした。読者ならびに関係者各位にお詫び申し上げるとともに記事内容を訂正いたします。
《北島友和》
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