総務省は、NTT東日本が提供する「Bフレッツ ニューファミリータイプ」に対して行政指導を行った。 Bフレッツは、ビジネスタイプとベーシックタイプについては1ユーザに対して1本のアクセスラインを用意する「シングルスター方式」を採用している。一方のニューファミリータイプは、「シェア設備方式」を採用し1本のアクセスラインを最大32ユーザで“共有”することで値段を下げているのが特徴だ。 しかし9月にNTT東日本から総務省に提出された報告書によると、ニューファミリーであってもほとんどの場合シングルスター方式を用いているのが現状だとしている。これは、いまのところユーザが点在しているため一時的な措置として行っているものだ。 さらに10月に提出された報告書によると、新規ユーザについては2003年内から2004年3月までにシェア設備方式を採用し、既存ユーザについては2006年3月までに完全に移行させる計画だとしている。 総務省は「現時点においてシングルスター方式となっているニューファミリーについて、例えば将来にわたってシングルスター方式が継続することとなる場合にはサービスの内容が事実上ベーシックと同じである」と問題点を指摘した。 また、接続事業者からは分岐回線単位での接続料の設定を求める声が上がっている。 これらのことから総務省はNTT東日本に対して、ニューファミリータイプのシェア設備方式への移行の前倒しと移行状況の報告を求めた。 なお、NTT西日本が提供するニューファミリーと同等のサービス「ファミリー100」については、シェア設備方式が採用されているため問題はないとのことだ。