【IP.net速報】1年後には国内のトラフィックが数百Gbpsに膨れあがる −IIJなどがブロードバンド戦略を講演 | RBB TODAY

【IP.net速報】1年後には国内のトラフィックが数百Gbpsに膨れあがる −IIJなどがブロードバンド戦略を講演

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【IP.net速報】1年後には国内のトラフィックが数百Gbpsに膨れあがる −IIJなどがブロードバンド戦略を講演
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 東京ビックサイトで開催中の「IP.net JAPAN 2003」では、展示のほか、講演やセミナーが行われている。その中で今回は、初日に行われた基調講演の模様をお伝えする。
IIJ常務取締役の保条英司氏

 3つの基調講演のうち、もっとも問題提起となったのはインターネットイニシアティブ(IIJ)常務取締役の保条英司氏の講演だろう。「IIJのブロードバンド戦略」と題する講演で、「50から60Mbps(FTTHの実効値)が、一般家庭に届くようになってしまった」と少々ネガティブな発言をしたのだ。しかし、この発言の裏には、バックボーンが抱える事情があるようだ。

 同氏は、「アナログの22.8kbpsやISDNの64kbpsの時代と同じように、ADSLやFTTHになっても、エンドユーザは回線が空いていればいくらでも使ってしまう」としたうえで、国内の主要IX(NSPIXP2、JPIX、JPNAP)におけるトラフィック推移のグラフを提示した。これによると、現時点ですでに40Gbps〜50Gbpsを超えている。

 さらに、次に出された前年同月比のグラフを見ると、Yahoo! BBなどが立ち上がりADSL人口が本格的に増え始めた2001年の終わりごろを境に、それまでは100%程度だった伸び率が急激に増え始め、現在では前年同月比300%増程度のトラフィックになっている。この数字を考慮したうえで、「1年後には国内IXのトラフィックが数百Gbps程度になるかもしれない」との予測を示した。

(上)トラフィック総量(下)前年同月比増量。ブロードバンド時代に突入するとトラフィックが劇的に増加しているのが読める


 そこで問題となるのが、バックボーンの帯域だ。現在IIJは、DWDM技術などを用いた2.4Gbps程度のバックボーンを利用している。しかしこの回線では、先の数百Gbps程度のトラフィックに耐えられないという。解決策として、光ファイバに通す光をさらに多重化して通信速度を上げる方法もあるが、この通信速度をスイッチする技術が確立されていないのが現状だ。そのため同社では、この問題を解決する1つの手段としてCDNサービスの「CDN JAPAN」を始めたと説明した。

 最後に企業におけるブロードバンド化にも触れている。これまでは、フレームリレーやISDNなどを利用していたため、ネットワーク資源を節約するシステムを設計していた。しかし、安価なADSLや光ファイバを利用するようになってからは、いかにネットワークを有用に利用するかに重点が置かれるようになったという。たとえば、1日1回のバッチ処理をリアルタイム処理に変更するようになったことなどが挙げられた。

 一方、ジュピターテレコム(J-COM)代表取締役社長の石橋庸敏氏は、主に映像配信とIP電話サービスについて講演した。

 映像配信について同氏は、「弊社は、放送事業としてのCATVも行っているので、すべてをIPで配信する必要はない。IPと放送技術を使い分けて効率のよい配信を提供すると述べている。

 また、IP電話サービスについても話があった。同社はIP電話サービスの提供を検討しており、実際に浦安でIP電話の実験を進めているという。実験では、モニタ間やPSTN、携帯電話との通話において音質に問題はなく、バックボーンにおけるQoSも実現しているようだ。

 しかし、119番や110番などの通報番号や電話の転送ができない、NTTから乗り換える場合に同じ番号が利用できない(番号ポータビリティ)などの問題があるため、「現状のIP電話は、NTTの固定電話に取って代わるだけの、技術や信頼性が確立されない」として、まだまだ検討段階にあることを示した。

 最後の講演となったNTT東日本 常務取締役の高島元氏は。まず、フレッツ・ADSLなど同社が展開しているフレッツサービスについて説明した。しかし、残念ながらIP電話サービスについては触れられなかった。また、地域IP網を利用して提供する「フレッツスクエア」やテレビ東京と共同で進めている「テレビ東京ブロードバンド」などコンテンツ配信に対しても力を入れていることをアピール。さらに、NTT-MEが進めている公衆無線LANサービス「無線LAN倶楽部」について説明があり、私鉄のほかJRとのローミングも検討していることを明らかにした。
《RBB TODAY》

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