4年前の今日、NewJeans(ニュージーンズ)は突然現れた。
2022年7月22日、デビュー曲『Attention』のミュージックビデオを音源より先に電撃公開。
大々的な予告で期待をあおるのではなく、ある日いきなり視界に飛び込んできた少女たちは、そこからK-POPの空気を一変させた。
そして4年後の2026年7月22日、NewJeansは再び、予告なく姿を見せた。
ただし、今度は5人ではない。ミンジ、ハニ、ヘリン、ヘインの4人だった。
焦点だったミンジの姿も
NewJeansはデビュー4周年当日の7月22日0時、公式YouTubeチャンネルを通じて、スペシャルフィルムをサプライズ公開した。
タイトルは「2026 Summer of NewJeans」。約1分の動画で、涼しげな夏の夜を背景に、ミンジを皮切りにメンバーたちが一人ずつ姿を現し、互いの手を取り合う姿が収められている。

NewJeansがチーム単位で新たなコンテンツを制作し、公開するのは実に1年4カ月ぶりだ。昨年3月、香港で行われたコンプレックスコンのステージ以降、彼女たちは活動を止めていた。
所属事務所ADORは今回の映像について、「NewJeansのデビュー4周年を迎え、ファンと一緒に楽しむために制作した記念コンテンツ」と説明。さらに、今後も追加コンテンツを披露する予定だという。
もちろん、これは単なる記念映像ではない。4周年を祝うコンテンツであると同時に、NewJeansが再び“チーム”として動き出すことを知らせる映像でもある。
なかでも大きいのは、そこにミンジがいたことだ。
NewJeansは2024年11月、ADORとの専属契約解除を主張し、独自活動に踏み出した。しかし、法廷での判断はADOR側に傾いた。仮処分申請事件でも、本案訴訟でも、裁判所は相次いでADORの主張を認め、NewJeansの独自活動にはブレーキがかかった。
その後、2025年11月にヘリンとヘインがADORに復帰し、同年12月にはハニも正式に戻った。一方で、ミンジについてはADOR側が「前向きな方向で協議中」と説明していた段階で、最終的な結論が聞こえてこない状態だった。
つまり、NewJeansは一時期、3人で進むのか、4人で進むのかという分岐点に立っていた。そこに今回、ミンジの姿が加わった。これは、4人体制でNewJeansの新しい章が始まることを事実上示すものと受け止められる。

だからこそ、今回の映像で最も重要だったのは、そこにミンジがいたことだ。3人なのか、4人なのかという不透明さを抱えていたNewJeansが、デビュー4周年の日に「4人で並ぶ」姿を見せた。その意味は小さくない。
“元メンバー”となったダニエル
一方で、ダニエルの姿はなかった。
ADORは2025年12月、チーム離脱の責任があるとしてダニエルに契約解除を通知している。今回の4周年映像にも彼女の姿はなかった。
そのダニエルは同日、自身のSNSに英語でメッセージを投稿。「人生は時にぼやけるが、光は必ず戻ってくる。その時まで輝き続けてほしい」という趣旨の言葉とともに、自撮り写真を公開した。

4周年の日、NewJeansは4人の映像を出し、ダニエルは個人として別の場所からメッセージを発信した。そこにあったのは、5人の再集結ではない。むしろ、NewJeansが4人のチームとして“第2章”に入ることを印象づける区切りだった。
思えば、4年前のNewJeansの登場は、K-POPの文法を変える出来事だった。
『Attention』で突然デビューした彼女たちは、その後も『Hype Boy』『Ditto』『OMG』『Super Shy』など、発表する楽曲を次々とヒットさせた。強烈なコンセプトや過剰な演出で押し切るのではなく、自然体の空気、耳に残る軽やかなサウンド、洗練された映像美で、K-POPに新しい流れを作った。
2023年8月には、2ndミニアルバム『Get Up』を通じて米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」で1位を獲得。K-POPガールズグループを代表する存在へと駆け上がった彼女たちは、商業的なブランドでありながら、同時に感覚的な美学を持つチームとして評価された。

だが、今のNewJeansは、4年前のNewJeansとは違う。
復活ののろしとなるか
2024年6月に日本シングル『Supernatural』を発表して以降、新譜は出ていない。その間に起きたのは、所属事務所との対立、専属契約をめぐる法廷闘争、独自活動の停止、そしてメンバーの離脱だった。
“母親”と呼ばれたプロデューサーのミン・ヒジンもADORを去っている。
NewJeansは、まだNewJeansでいられるのか、あの空気感は残っているのか、4人になった彼女たちはもう一度チームとして立ち上がれるのか。その答えを探すように、多くの視線が今回の映像に注がれた。
少なくとも、公開されたスペシャルフィルムには、NewJeansらしさが確かに残っていた。

月明かりのような涼しげな夏の夜。メンバーたちは大げさに復帰を宣言するのではなく、静かに集まり、互いの手を取り合い、同じ方向を見つめる。その控えめで柔らかな演出は、騒動の中心にいたグループとは思えないほど、かつてのNewJeansが持っていた自然な空気を感じさせるものだった。
もちろん、これだけで完全復活と言い切るのは早い。ADORは具体的な活動計画や方式について、議論が完全にまとまり次第発表するとしている。
新曲がいつ出るのか、4人体制でどのような音楽を見せるのか、ファンの前にどのような形で戻るのかは、まだ見えていない。
それでも、4周年の日にこの映像が公開された意味は大きい。
4年前、NewJeansは『Attention』で突然始まった。その4年後、彼女たちは再び突然、ファンの前に姿を見せた。
NewJeansはもう、あの頃には戻れない。だからこそ問われる。4人になったNewJeansは、もう一度、新しい時代を作れるのか。
デビュー4周年に公開された短い映像は、その問いに向き合う最初の答えであり、復活ののろしでもあった。
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。2025年12月29日、ダニエルが事務所から専属契約解除の通告を受け、脱退した。
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