9日、大阪を拠点に活動するアイドルグループ・NMB48が結成15周年を迎えた。劇場公演「天使のユートピア公演」終演後には、次期キャプテンを決めるメンバー投開票が行われ、2018年にドラフト3期生として加入し8年目になる塩月希依音が三代目キャプテンに選出された。任期は1年となる。

キャプテン選挙には塩月を含む6名が立候補し、在籍メンバー46名による投票の結果、最多票を獲得した塩月が選出された。11月に卒業を控え、この日をもって約7年間務めたキャプテンを退任した小嶋花梨は、塩月に「自分を犠牲にすることなく楽しんで、新しいNMB48を作ってくれることを応援しています!」と温かいエールを送った。

新キャプテンとなった塩月は、所信表明で高市早苗氏のスピーチを引用しつつ、「私からワークライフバランスという言葉を取って、働いて、働いて、働いて、働いて参りますので、これからどうぞよろしくお願いします!」と力強く宣言。「大阪城ホールを目指す」という大きな夢を改めて掲げた。

公演後の囲み取材で、塩月は新キャプテンとしての覚悟をより詳細に語った。高市氏のスピーチを引用したことについては、「私が今やりたいことはこれだ!とすごく思った」と明かし、「ファンの方とか、メンバー、スタッフさんとこれから一緒に作っていくために、私が一番働きたい。NMB48に全てを捧げると自分の中で決めていた」とグループへの献身を誓った。

その背景には、グループの現状に対する強い危機感があるという。「これまでNMB48を作ってくださった先輩方が一気に卒業され、グループの中心は加入して2、3年目のメンバーが多い」と現状を分析し、「8年目になる私は重要な役割になると思っていました」と、自らの役割を強く認識していることを示した。

また、1年という任期については「長い目で見ると不安になる性格」だと自己分析。「任期を1年と決めきることで、目標や自分の理想に追いつかなきゃいけないと焦りも出てくる」とその意図を説明した。

キャプテン就任と同時に披露した金髪ショートについては、「私の中ではアイドルは黒髪・ロングだと思っていた」と明かしつつも、歴代キャプテンがショートカットだったことにも影響を受けたと告白。「人生で一番短いですし、髪を染めたのも初めて。メンバーからも『かっこいい』と言われて嬉しいです」と笑顔で語った。