14日、NHK2026年度前期連続テレビ小説『風、薫る』の撮影が栃木県でクランクインした。主人公・一ノ瀬りんを演じる見上愛も初日から撮影に参加し、自然あふれる那須で家族や幼なじみと過ごすシーンを中心に撮影がスタートした。

同作は物語は明治18年、日本で初めて看護婦の養成所が誕生したことを皮切りに展開。主人公のりんと大家直美は運命に誘われるように養成所に入所し、手探りで始まった看護教育を受けながら「看護とは何か?」「患者と向き合うとはどういうことか?」という問いに向き合っていく。やがてコレラや赤痢などの疫病が全国的に猛威を振るい始める中、一度は離れ離れになった二人が再び手を取り、疫病という大敵に立ち向かっていく姿を描く。

見上は「いよいよ始まったんだなという思いです。雨が降っても皆さんすごく生き生きと仕事をして、温かい現場を作ろうとしてくださるので、ものすごく撮影が楽しいです。きょうはお祭りのすごくにぎやかなシーンで、お天気も味方してくれて。ここはみんながあたたかく幸せな場面になるので、そういうシーンをとれたんじゃないか なと思います。色んな稽古を積み重ねていく中で少しずつりんというものが出来上がっていくと思いますし、脚本が示しているりん像を皆さんと少しずつ歩み寄りながら表現していけたらと思っています。」とコメント。


制作統括の松園武大氏は「連続テレビ小説『風、薫る』、栃木で無事にクランクインを迎えました。栃木ロケでは天候に悩まされていますが、クランクイン初日は奇跡的に晴れて、チーム全員が「ここから1年頑張ろう」と気持ちをひとつにできたスタートでした。本日の大雄寺での撮影も、この空間が持つ力みたいなものをお借りして、また50名近くの地元のエキストラの方々が参加してくださり、とても熱気に満ちた一日になりました。この地域の自然や人柄などの魅力を、我々のできる最大限のパフォーマンスで伝えていきたいと思っています」と振り返った。