HYBEと対立している“NewJeansの母”と呼ばれるミン・ヒジンADOR元代表が、悪質なコメントの投稿者を相手取って起こした損害賠償訴訟で、判断が分かれた。
3人のうち、1人にのみ賠償が認められたのだ。
8月26日、法曹界によると、ソウル西部地裁民事3単独(ユ・ドンギュン判事)は、ミン・ヒジン元代表が3人を相手に「それぞれ300万ウォン(約30万円)を賠償せよ」として起こした訴訟で、2人に対する請求は棄却し、1人については認めた。
ただし賠償額は300万ウォンではなく、30万ウォン(約3万円)だった。
昨年4月、HYBEとミン・ヒジン元代表の間で経営権争いが発生し、ミン・ヒジン元代表は2度にわたって記者会見を開いた。それと関連して、ミン・ヒジン元代表に対する悪質な書き込みが相次いだことで、彼女は計11人を相手に訴訟を起こした。
このうち8人に対しては取り下げ、3人に対して訴訟を続けた。

裁判部が棄却した2人の問題となったコメントは、「生きているとこういう×らがいる」「俺は×は×だと思う…認める!」といったものだった。裁判部はこれらの表現について「趣旨や方法、文脈、当事者の地位を総合的に考慮すると、違法な人格権侵害に当たるとは見難い」として損害賠償請求を退けた。
一方で、1人については30万ウォンの賠償を命じた。そのコメントは「結局、口の悪いチンピラ」というものだった。裁判部は「記事に対する意見であることを考慮しても、侮辱的かつ軽蔑的な人格攻撃であり、単なる意見表明を超えた軽蔑的感情の表現であるため、慰謝料を支払う責任がある」と判断した。
ミン・ヒジン元代表は、今年3月にも8人の悪質コメント投稿者を相手取った損害賠償訴訟で一部勝訴している。ただし慰謝料の金額は、1人当たり5万~10万ウォン(約5000円~1万円)に制限された。
なお、HYBEの傘下レーベルで、NewJeansの所属事務所であるADORは、8月20日付でイ・ドギョン副代表を代表取締役に昇格させたと発表した。
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