K-POPガールズグループNewJeansの独自活動が完全に禁じられた。
【写真】NewJeansメンバー、活動休止中の近況が明らかに
6月17日、ソウル高裁・民事25-2部(ファン・ビョンハ、チョン・ジョングァン、イ・ギュンヨン部長判事)は、NewJeansのメンバー5人が申し立てた仮処分に対する抗告を棄却した。
これに先立ち、ソウル中央地裁は芸能事務所ADORがNewJeansのメンバー5人相手に申請した「所属事務所の地位保全および広告契約締結などの禁止仮処分」を今年3月21日に認めた。
このため、NewJeansのメンバー5人はADORの事前の承認や同意なく独自活動することが不可能に。メンバー側はこれを不服として異議申立てを行ったが、4月16日に棄却されると、直ちに抗告して法廷での争いを続ける意志を示した。
NewJeansのメンバー側は「裁判所が原決定を認可する決定を下したため、即時抗告状を提出した。今後の法的手続きにも誠実に臨み、事実関係が明らかになるよう最善を尽くす」と立場を明らかにした。
だが、今回の抗告審でもADOR側の主張が支持されたことで、NewJeansは“ADOR抜き”の独自活動が不可能となった。
活動強行時は“1回1億円”の罰金命令も
NewJeansは今年3月にADORの仮処分申請が認容されると、直後に香港で行われたコンサート「Complex Live」で活動休止を宣言。「このような話を伝えることになり心が重いです。今日のステージが当分の間、最後の公演になるかもしれません。裁判所の決定を尊重し、すべての活動を止めることにしました」と伝えた。
当時、NewJeansは「Complex Live」出演をサポートするため香港を訪れたADOR職員との接触を避けたとされている。
仮処分が認容された後、ADOR関係者不在で「Complex Live」出演を進めたNewJeansメンバーに対し、ADORは5月に「間接強制」を申請。これも裁判所が翌6月に認め、「NewJeansは専属契約有効確認訴訟の1審判決が宣告される前まで、ADORの事前の承認や同意なく芸能活動をしてはならない。これに違反した場合、違反行為1回当たり各10億ウォン(日本円=約1億604万円)ずつをAODRに支給せよ」とNewJeansのメンバーに命じた。
つまり、NewJeansは当面、仮に独自の芸能活動を行った場合1人当たり10億ウォン、すなわち計50億ウォン(約5億3046万円)をADORに支払わなければならない。

このような状況にもかかわらず、NewJeansのメンバーはADOR復帰の意思がないことを繰り返し強調している。
今月5日に行われた専属契約有効確認訴訟の第2回弁論期日でも、裁判所が両者に和解の意思を尋ねたものの、NewJeans側は「依頼人と相談してみるが、すでに信頼関係は破綻しており、もはや引き返せない川を渡ってしまった」と答えている。
(記事提供=OSEN)
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
■【写真】NewJeansメンバー、日本で撮った入浴ショット