流通経済大学出身で、現在は韓国プロサッカーKリーグでプレーする選手が飲酒運転で摘発された。
Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟は6月13日、飲酒運転で警察に摘発された全南(チョンナム)ドラゴンズのDFユ・ジンホンに、Kリーグ公式戦出場を60日間禁じる活動停止措置を執ったことを発表した。
連盟は今回の措置を通じてユ・ジンホンの試合出場を禁止し、今後、賞罰委員会を通じて正式に処分を下す予定だ。
Kリーグで後を絶たない飲酒運転
全南は同日、ユ・ジンホンが12日夜に飲酒運転をし、チームメイトのFWユ・ギョンミンが同乗していた事実を公表した。
ユ・ジンホンは2000年11月19日生まれの24歳。ポジションは両サイドバックで、2020年に日本の流通経済大学に入学し、サッカー部で活動した経歴を持つ。同期入学にはMF前田陸王(松本山雅FC)などがいる。
以降は高陽(コヤン)KHや平沢(ピョンテク)シチズンなど韓国セミプロでのプレーを経て、2024年より全南に加入。同年はリーグ戦1試合の出場にとどまり、オフには全南との再契約が発表されていたが、2025年シーズンは現在までリーグ戦出場がなかった。
同乗していたユ・ギョンミンは2003年12月15日生まれの21歳で、2025年シーズンより全南に入団。今月7日のリーグ戦第19節ソウルイーランドFC戦で先発出場し、プロデビューしたばかりだった。
Kリーグでは、社会的に物議を醸す行為やKリーグの価値を毀損する不正行為を犯した選手に対し、短期間で賞罰委員会が審議を下すことが難しい場合、対象者のKリーグ関連活動を60日間(最大90日まで延長可能)、臨時で停止する措置を下すことができる。

なお、Kリーグでは近年、飲酒運転を犯す選手が後を絶たない。
昨年には、元ユニバーシアード韓国代表MFソン・ホヨンと元U-23韓国代表DFファン・ヒョンスが飲酒運転によって当時所属したクラブと契約解除。同年8月にはKリーグ1の大邱(テグ)FC所属のフィットネスコーチも飲酒運転で契約解除された。
それ以前にも、2023年には一年間で3人の選手が飲酒運転で摘発。2022年7月には全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに所属した日本人MF邦本宜裕(現・遼寧鉄人)が飲酒運転によって契約解除となっている。