未成年者との交際疑惑によりイメージが悪化した俳優キム・スヒョンが、遠く離れたブラジルで注目を集める見通しだ。
彼が主演を務めた人気ドラマ『星から来たあなた』が、ブラジルの大手テレビ局SBTを通じて放送されるという。
韓国で2013年に放送された同作は、12年の時を経て南米進出を果たすことになる。
SBTは『星から来たあなた』の放送について、「韓国の大衆文化コンテンツに対する需要がブラジル国内で爆発的に高まっている」とし、「『アジアン・プロダクション・ライン』という専用の放送枠を新たに設けた」と明らかにした。
『星から来たあなた』は、その『アジアン・プロダクション・ライン』の第1弾作品として選ばれたということになる。

この報道を受けて、キム・スヒョンのファンらはSNSを使って積極的に宣伝活動に乗り出している。とあるファンは、「ドラマ『星から来たあなた』が、SBTの新しいアジアドラマ枠のオープニング作品に選ばれた。この素晴らしい作品が、さらに多くの方々に愛される機会となることを願っている。スヒョンさんの魅力と才能が、また新たな国や地域でも輝きを放ちますように」と願いを込めた。
『星から来たあなた』は韓国で最高視聴率28.1%を記録し、日本でも人気の高いドラマであるだけに、ブラジルでの反響にも期待がかかる。
一方で、キム・スヒョンは厳しい状況が続いている。
キム・スヒョンの誕生日でもある2月16日、女優キム・セロンさんがソウルの自宅で死亡しているのが発見された。遺族は葬儀を終えた後、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」を通じて、故人が15歳のときからキム・スヒョンと6年間交際していたと主張した。
これに対しキム・スヒョン側は、疑惑を強く否定。キム・セロンさんの遺族や「カロセロ研究所」を相手取り、約120億ウォン(約12億円)規模の損害賠償訴訟を提起した状態だ。

一連の騒動でキム・スヒョンは、各種広告から削除されたのはもちろん、ディズニープラスで配信予定だった主演ドラマ『ノックオフ』(原題)のお蔵入りまでささやかれている。
その場合、違約金が少なくとも数十億ウォン(数億円)、最大で数百億ウォン(数十億円)に上る可能性もあるとされているが、違約金について、ウォルト・ディズニー・カンパニー・コリアのローカルコンテンツ総括のチェ・ヨヌ氏は「お答えは難しい」と慎重な姿勢を見せた。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
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