韓国のインディーズバンド「ナ・サンヒョンバンド」のボーカルが、過去の性加害疑惑を否定した。
【全文】酔ったふりして女性の太もも触った?ナ・サンヒョンが謝罪
所属事務所のJANUARYは6月2日、公式立場を伝えた。
「最近、オンライン上で当社所属アーティストであるナ・サンヒョンに関する告発の投稿があり、不安や不快感を抱かれた皆様にお詫び申し上げます。また、社内の対応体制の不備により、声明の発表が遅れたことについても深くお詫びいたします」と謝罪した。
さらに「アーティストは、投稿が公開された直後、事実関係が十分に確認されていない状況にもかかわらず、道義的責任を前提とした立場表明を先行して発表しました。これは、被害を訴える声の前では沈黙するよりも、まず謝罪の意を示すべきだという本人の考えによる対応でした」と説明。
そのうえで、「アーティストおよび当社で状況を慎重に振り返り確認した結果、投稿内で言及された行為は事実でなはいとお伝えします」とし、「アーティストがSNSで述べた時期とは、飲酒量が増えたことをきっかけに生活習慣を見直していた期間を説明したものであり、その表現がまるで事実を認めたかのような誤解を招く可能性があることに、声明発表後に気付きました」と釈明した。
「不十分な説明のまま思いを伝えようとしたことが、事実関係の誤認を生み、混乱を招いた点について深くお詫びいたします。あらためて、拙速な対応により驚かれたファンの皆様、今回の件でご心配をおかけした関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます」ともう一度謝罪し、「メンバーたちに対する根拠のない憶測や誹謗中傷はご遠慮いただきたく、当社は現在、法的代理人を選任し対応体制を整えております。今後このようなことが再発しないよう最善を尽くしてまいります」と締めくくった。
「記憶はないけど、謝罪する」?
先立って、韓国のとあるオンラインコミュニティには、ナ・サンヒョンから性被害を受けたとする暴露文が投稿された。

投稿者によると、ナ・サンヒョンが過去の飲み会で酔ったふりをして、隣に座っていた女性の太ももを触ったという。同氏は「女性が酔っていればそのまま手を置き、(女性が)酔っておらず何かを言われたら“うっかり”と驚いたふりをする」と、ナ・サンヒョンの行為に“計画性”があったと主張していた。
この投稿を受け、ナ・サンヒョンは自身のSNSを通じて「立場表明が遅れたことを深くお詫びします」とし、「まず、投稿者の方、そして過去の私の行動によって不快な思いをされたすべての方々に、心から謝罪申し上げます」と述べていた。
さらに「過去に、飲酒後の記憶があいまいな状況で投稿者に傷つけてしまいました。当時、直接謝罪できなかったことを申し訳なく思っています。遅ればせながらこの場を借りてお詫び申し上げます。遅すぎることは承知していますが、可能であれば個人的に謝罪したいです。もしよろしければDMをいただければと思います。どうか投稿者の方に対する二次加害はお控えください」と呼びかけ、物議を醸した。
この一件を受け、ナ・サンヒョンバンドは出演予定だった音楽フェスの公演が相次いでキャンセルとなるなど、波紋が広がっている。
以下、所属事務所の公式立場。
◇
こんにちは。株式会社JANUARYです。
最近、オンラインコミュニティで当社所属アーティスト、ナ・サンヒョンに関する告発の投稿により、混乱や不快感を抱いた方々に心よりお詫び申し上げます。また、このような事案に対して、当社の内部体制の不備により対応が遅れた点についても、深くお詫び申し上げます。
まず、アーティストは該当の投稿が公開された直後、事実関係が十分に確認されていない状況にもかかわらず、道義的責任を前提としたコメントを先行して掲載しました。これは、誰かが被害を訴える声がある以上、沈黙するよりも、まずは問題提起に対して謝罪の意を示すべきだというアーティスト本人の考えから出た対応でした。
アーティストとともに状況を綿密に振り返り確認した結果、当該投稿で言及された行為は事実ではないことをお伝えします。
また、アーティストが言及していた時期は、飲酒量が増加していた頃に生活習慣を見直し、改善に取り組んでいた期間を説明したものでした。その表現が事件を認めたかのように誤解されうる点、声明発表後になってようやく気づきました。十分な説明をしないまま気持ちを伝えようとしたことで、事実関係に誤解を生じさせ、混乱を招いたことを深くお詫び申し上げます。
あらためて、未熟な対応によって驚かせてしまったファンの皆さま、そして今回の件でご心配をおかけした関係者の皆さまに、心よりお詫び申し上げます。
また、ナ・サンヒョンバンドのメンバーたちに対する根拠のない憶測や誹謗中傷はお控えくださいますよう、心よりお願い申し上げます。当社は現在、法的代理人を選任し、対応体制を整えております。今後このような事態が再び起こらぬよう、最善を尽くしてまいります。
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