NHK朝ドラ『舞いあがれ!』スピンオフFMドラマ出演の八木莉可子、川島潤哉がメッセージ「心に響く作品になるといいな」 | RBB TODAY
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NHK朝ドラ『舞いあがれ!』スピンオフFMドラマ出演の八木莉可子、川島潤哉がメッセージ「心に響く作品になるといいな」

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(C)NHK
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 2022年度後期のNHK『舞いあがれ!』のスピンオフドラマ『歌をなくした夏』(FMシアター)が26日22時から放送される。同ドラマに出演する八木莉可子、川島潤哉、さらに物語でカギとなる少女を演じた毎田暖乃からコメントが到着している。

 同作では、歌人の卵・秋月史子(八木莉可子)がコンビニと喫茶店のバイトをしながら、第一歌集の出版を目指している場面からスタートする。最近、歌が作れなくて悩む史子の前に、妙な少女(毎田暖乃)が現れて、何かとからんでくる。

 近くで働く父親を待っているという少女が気になってしかたがない史子。くせ者編集者のリュー北條(川島潤哉)は、史子が新しい歌を作れるように、楽しい記憶を聞き出そうとするが、史子が思い出すのは父との悲しい記憶。しかし、そこには史子が気づいていなかった父の思いがあったことが明らかになっていく。

 八木、川島のインタビュー、毎田のコメントは次の通り。

ーー『舞いあがれ!』に出演されたあと、どんな反響がありましたか。

八木:別のドラマの撮影中、食堂の皆さんやお客さんが役名で呼んでくださったんです。たくさんの方々が見てくださっているんだなと実感しましたね。「史子さん!短歌で何か賞とったよね。これからまた出るの?」と聞かれたのですが、まだそのときは放送中だったので「まあ、それはお楽しみに」と(笑)。史子のその後が気になるというコメントはSNSでもよくいただいたので、今回のスピンオフに出演ができるのは本当にうれしいです。

川島:朝ドラに出ると、本当に意外な人からいきなり「見たよ」と言われますね。『舞いあがれ!』の台本には痛快なセリフが並んでいたので「これをやっていいんだ」とうれしくなり、分かりやす過ぎるぐらいにクセのある人物として演じました。すこしやりすぎたところがあるかもしれませんが、僕自身が出演したというよりも物語のキャラクターとして受け入れられたんだなと感じています。

ーー今回のスピンオフのなかでお二人が演じられる秋月史子、リュー北條はどんな人物だと考えていますか。

八木:『舞いあがれ!』の放送中は、史子が少し怖く見えたり「舞ちゃんの邪魔をするのでは?」と思われたりしたかもしれないです。でも、史子はとてもピュアな心の持ち主で何か悪いことをしてやろうという気は全くなくて、最後には舞ちゃんの背中を押しました。史子の意志の強さにはすごく私自身が勇気づけられましたし、本当に好きな役でした。一方、今回スピンオフのドラマでは史子は強いところだけでなく、ちょっと史子の弱いところや人間らしい面も垣間見られるのではないかなと思います。

川島:『舞いあがれ!』の衣装合わせに行ったとき、「リュー北條はとにかく短歌に対する情熱がしっかりある人」だと監督に言われました。そこだけは本当に一貫して変わらない、そういう愛がある人なんだなというのが伝わればいいんです。そこがしっかりしていれば、あとはもう何をしても大丈夫なんじゃないかと。リュー北條は、今回もあえて分かりやすくクセのある男です。

ーー物語では史子と少女、そしてリュー北條とのかかわりが軸となりますが、どんな印象をお持ちになりましたか。

八木:(福原遥が演じたヒロインの)舞さんに史子が言った『ええ短歌を作るのに必要なもん、何かわかります?孤独です』というセリフは私にとって衝撃的でした。(赤楚衛二が演じた)梅津先生は別として、史子は孤独を選んでいるようなところがあるので、少女に対しても最初はつっけんどんなんです。でも、同じ孤独を抱えていると知って放っておけなくなります。今回台本を読んだりお芝居をしてみて、史子は閉じた心の裏にこんな世界を持っていたんだなと感じました。

川島:リューも若いころは、暗い感じの短歌を詠んでいたんです。程度の差こそありますが、リューの心にも傷があり孤独を知っているのではないでしょうか。だからこそ秋月さんの短歌には親近感を持ったと思いますし、彼女の過去を聞いたときに放っておけないと感じたのではないかと思いますね。

ーー放送を楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いします。
八木:私にとってNHKさんでの初めての仕事が、桑原亮子さんの『君を探す夏』(2020年)というラジオドラマの主人公役でした。そのご縁が『舞いあがれ!』やこのスピンオフドラマにつながっているのだと不思議な気持ちでいます。今回は、歌が詠めたら孤独でもいいと思っていた史子が、葛藤を経て人間的な厚みを増してい
く物語だと私は感じています。番組を聴いてくださった方が自分に重ねて、勇気づけられ心に響く作品になるといいなと思います。

川島:『舞いあがれ!』のなかで、梅津さんの短歌について「ちいさな美しい物に希望を見出しておられるんです」と秋月さんが熱弁するシーンがありました。このラジオドラマには何気ない音がいくつか入っていて、この何気ない音が想像力を掻き立てるというところは本当にラジオドラマならではだと思います。物語自体も何気ない日常のことを描いていて、秋月さんが出会う少女も普通に見かけるような女の子です。でも、そうしたささやかでも大事なものに思いを馳せることができるドラマだと思います。

【毎田暖乃からのメッセージ】
朝ドラ『舞いあがれ!』で見ていた秋月史子さん(八木莉可子)と一緒にお芝居ができたこと、すごくうれしかったです。私はラジオドラマが初めての経験だったので、声だけで演じるということがとても難しかったですが、秋月さんと少女との不思議なやり取りをお楽しみいただけたらいいなと思います。ぜひ『FMシアター』を聴いてみてください
《KT》
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