【インタビュー】舞台「ヘンリー八世」出演中の注目女優・山谷花純「おばあちゃん役がやれるまで女優を続けたい!」 | RBB TODAY

【インタビュー】舞台「ヘンリー八世」出演中の注目女優・山谷花純「おばあちゃん役がやれるまで女優を続けたい!」

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山谷花純【撮影:小宮山あきの】
  • 山谷花純【撮影:小宮山あきの】
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 女優の山谷架純が、彩の国シェイクスピア・シリーズ第35弾の舞台「ヘンリー八世」(~3月1日 さいたま芸術劇場で上演)に、王妃キャサリンに仕える女官アン・ブリン役として出演している。

 同作は、今は亡き蜷川幸雄さんから吉田鋼太郎が演出を継ぎ、阿部寛が主演を務める歴史劇。

 一方で、現在公開中の主演映画『FAKE PLASTIC PLANET』では、「2019マドリード国際映画祭」で「最優秀外国語映画主演女優賞」を受賞する快挙を成し遂げた山谷。女優として着実に活躍の場を広げている山谷に、それぞれの作品の魅力や見どころ、今後の女優としての目標やプライベートでハマっていることなどを聞いた。

――まずは公開中の映画『FAKE PLASTIC PLANET』で「最優秀外国語映画主演女優賞」の受賞、おめでとうございます。受賞の感想からお聞かせください。

山谷:私はマドリードに行っていなかったので、宗野賢一監督から「獲ったよ」と受賞の連絡をいただいて、初めてトロフィーを手にした瞬間にやっと実感がわきましたね。人生で初めての賞だったので、約10年間お芝居を続けてきて、また一つ階段を上がることができて嬉しかったです。




――同作の魅力や見どころは?

山谷:ネットカフェで暮らしている現代の若者の姿を描いた、ファンタジー要素もある異色な世界観の作品です。一人ぼっちでもがいている孤独な女の子が、人との出会いや自分の過去を巡っていくうちに、一人の人間として成長していく物語になっています。現代社会が抱えている闇を物語を通して代弁していて、見た人によって最後の答えが変わってくる作品だなと思います。

――主人公の女の子を演じた感想や工夫した点は?

山谷:対人恐怖症の女の子だったので、人と会話するときの目の合わせ方や仕草、姿勢など細かいところを意識しながらお芝居しました。20歳のときに撮影した作品で、私自身もこれからどんな大人になっていくのかなと悩んでいた時期だったので、役とリンクして良かったなと思いますね。

――14日から舞台「ヘンリー八世」の上演もスタートしています。女官アン・ブリンは王妃としてキーになる役どころですが、オファーを聞いたときの感想は?

山谷:吉田鋼太郎さんとは以前親子役を演じさせていただいて以来、プライベートでも本当の親子のように接していただいていたので、鋼太郎さんが演出で、蜷川さんから受け継がれた作品というお話をいただいた時は断る理由が一つもなかったです。23歳の今、この壁にぶつかっていたら30歳のときに女優として助けになるのかなと思って、できなくても一生懸命やってみようと決意しました。

――吉田鋼太郎さんの演出は厳しいですか?

山谷:はい(笑)。鋼太郎さんは役者さんなので、言葉で教えるというよりも実際に台本を持ちながら「ここでこの様に動きながらセリフを言って」と、私のお芝居を体現しながら教えてくれる方です。怒られるのはキツいんですけど、熱心にご指導いただけてありがたいですね。鋼太郎さんは厳しい中にも愛があるので、その背中に着いていきたいなと思います。



――山谷さんが演じる女官アン・ブリンはどんな女性?

山谷:ヘンリー八世が一目惚れするほどの美しさも持っていて、それと同時に、自分の中の信念が一本通っている人だなと思います。当時は強くてたくましい女官が多かったんですけど、それ以上に自分の芯や一個とび抜けたものがあった女性ですね。信念を曲げない人はカッコいいけれど、演じていて役に負けそうになる時もあります(笑)。

――歴史ある古典作品に挑戦する覚悟や苦労はありますか?

山谷:歴史劇ならではの所作や言葉の意味を調べたり、演じる上で初めてのことが多いですね。蜷川スタジオで稽古をやっていることも大きくて、20年通っている役者さんでも緊張するというくらい、蜷川さんがいないのに入った瞬間にピリついたいい緊張感を感じています。

――ヘンリー八世を演じる阿部寛さんの印象は?

山谷:阿部さんが「俺は舞台に来る時は、幼稚園に行く気分なんだ」と言っていたのが印象に残っています。舞台は何も分からないからこそ、自由に羽ばたける場所だと捉えられている思いが伝わってきました。阿部さんは誰よりも早く稽古場に来て稽古に励んでいるので、その姿を見て、言葉はなくても着いていきたいと思わせてくれる座長だなと思います。

――ヘンリー八世は6回結婚していて“クズ王”として有名な側面もあるようですが、一女性としてはヘンリー8世のような男性をどう思いますか?

山谷:そうなんです(笑)。私もエリザベスを産んだらポイッてされちゃって、3年位しか結婚していないんですよ。本で読んだ時は、うわーこんな人が王様だったんだって思ったんですけれど、阿部寛さんがやると説得力があるんですよね。ただ単に女好きということじゃなく、男の子が生まれなかった苦しみを抱えていたりする阿部さんの顔を見ると、そこに逃げてしまっても仕方がないのかなって思う部分もありますね。ヘンリー八世に対する思いは、稽古場に入る前と今ではものすごく変わりました。



――息抜きになっていることは?

山谷:ベテランの方が多いので、空き時間に現場を和やかにしていただいたり、お心遣いを感じます。そんな中、金子大地は同じ年で10代からの友達なので、二人でなぐさめ合っていますね(笑)。「鋼太郎さんがどこで顔をしかめたか?」というのをお互いのシーンを見学して教え合ったりして、助け合っています。

――女優として今後はどういう方向に進みたい?

山谷:いきなりジェットコースターを上るというよりも、ゆるい登山のように一歩一歩着実に地に足を着けて、頂上に上っていくような女優になりたいです。大竹しのぶさんのように人を惹きつけるものがある女優さんを目指しています。

――次に目標としている賞や憧れの賞はありますか?

山谷:親には「アカデミー賞に行って」とずっと言われているんですけど、私は「東京国際映画祭」のレッドカーペットをいつか歩きたいです。「東京国際映画祭」は、人間味あふれるお芝居が残せるような作品がすごく多いので憧れています。

――今後バラエティやグラビアに挑戦する可能性は?

山谷:バラエティ番組でロケに行ったり、無人島に行ったりしたいです(笑)。グラビアもタイミングがあればまた写真集を出したいですね。次回作は文章も入れて、写真プラス読める作品になればいいなと思います。



――プライベートで今ハマっていることは?

山谷:料理と漫画とアニメです。料理を一回きちんと勉強したいなと思って、今 料理教室に通っています。出汁の取り方や切り方を一から勉強したり、和食を作るのが好きです。

――将来はどんな女性になりたい?

山谷:いつか結婚して、家族を守れる人になりたいです。 山谷家は代々子どもを早く産んでいるんですけど、私はもう少しやりたいことを謳歌したあとに結婚したいです。いつかおばあちゃん役をやることが夢なので、シワがちゃんとできたなって思うまでは女優の仕事も頑張っていきたいです。


<作品情報>
■舞台「ヘンリー八世」3月1日まで さいたま芸術劇場で上演中。
 映画『FAKE PLASTIC PLANET』は現在公開中。
《小宮山あきの》

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