LINE MUSICのアーティスト・楽曲・プレイリストなどからの音声コマンドによる再生は、ざっくりとしたフレーズのコマンドでもある程度柔軟に対応してくれる手応えがある。例えば「クローバー、松田聖子を再生して」とアーティスト名で伝えてもよし。「ジャズを再生して」「雨の日にあう曲を再生して」「人気の曲を再生して」とお願いすると、それらしいタイトルを見つけて鳴らしてくれた。
特定のアーティスト名に曲名をつなげてコマンドを発声する場合は、フレーズ全体の長さや語彙の複雑さが結果に影響してくる。たとえば「岡村靖幸のだいすきを再生して」といった感じに、短くてシンプルなフレーズに収まれば比較的正しく認識してくれたが、「ダリル・ホール&ジョン・オーツのI Can't Go For That」は何回チャレンジしても上手くいかなかった。洋楽系は途中で舌を噛まないように気をつけながら発声する必要があることも踏まえると、なかなか音声操作が便利だとは言い切れない。LINE MUSICのアプリに移動して、画面から好きな曲を探して再生したくなってくるが、あいにくWi-Fi経由でキャストすることはできないようだ。