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一括648円の「MONO」、ドコモ発の“格安スマホ”をレビュー

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背面にMONOのシリーズロゴを配置。ピカピカのフロント・リアガラスパネル仕様なので、ブラックモデルは特に指紋が付くとやや気になる
  • 背面にMONOのシリーズロゴを配置。ピカピカのフロント・リアガラスパネル仕様なので、ブラックモデルは特に指紋が付くとやや気になる
  • ドコモが2016年冬のラインナップとして発売する、お手頃価格のAndroidスマホ「MONO/MO-01J」
  • 本体リア側のメインカメラ。レンズユニットが小さく、全体のバランスに対してカメラの性能がやや弱いように感じる
  • 緩やかなラウンドフォルムに仕上げた側面をフラットな前後のパネルで挟み込んだデザイン
  • iPhoneシリーズのようにマナーモードに切り替えられるスイッチを側面に搭載した
  • SDカードスロットはSIMカードスロットと兼用
  • 本体のトップにイヤホンジャックを搭載した
  • 2016年のモデルから搭載が始まった「スグ電」機能にも対応する
 NTTドコモがオリジナルのAndroidスマホ「MONO/MO-01J」を12月上旬に発売する。いわゆる“格安スマホ”を凌ぐほどの、648円(税込)というお手頃価格を実現した同機の魅力は“価格だけじゃない”のか。発売前の実機を借りて検証を試みた。

■価格は648円だが、一定期間使い続けなければならない

 MONOの販売価格は機種変/新規/MNPともに税込で648円。実際の本体価格は32,400円であり、これにドコモの「端末購入サポート」を活用することで割り引きが適用されて648円で買えるようになる。端末購入サポートとは、ドコモが端末の継続利用と適用条件の継続契約を条件として、端末を購入するユーザーの負担を軽減するサービスで、MONOのように対象となる商品を購入すると自動的に適用される。適用条件には開通日の翌月1日から数えて12か月に渡って端末を継続的に利用することや、ドコモの指定パケットパックに加入することなどが含まれており、条件を満たさないと割引額返還として税込15,876円の負担がかかってしまう。そして2年以内で解約するとさらに10,260円の解約金が発生する。MONOの端末料金自体は確かに安いのだが、最低13ヶ月以上は使い続けないと、結局はそれなりに高額なペナルティになるので注意が必要だ。

■デザインは上質。ドコモのサービスも使えて便利

 「MONO(モノ)」の名前には「手に取るユーザーにとって大切なもの」になるスマホという意図が込められている。筆者の個人的な印象だが、デザインは明らかに格安スマホよりも質が高く、割引きが効いているとはいえ、この端末が648円で手に入るならお買い得感がある。カラバリはホワイトとブラックの2色。今回はブラックのモデルをハンドリングする機会を得たが、大人っぽくて精悍なルックスだ。サイドフレームには緩やかな曲線を付けて、前後のパネルより少しせり出した部分に指を引っ掛けながら持ちやすい。4.7型なので、男性はスーツのポケットにも収まりやすい。ただし本体の裏表ともに強化ガラスが貼られているため、持ち方によっては滑りやすく感じられることがある。ブラックのモデルは指紋が少し目立ってしまうこともあるので、専用カバー等のアクセサリーを活用したい。

 ドコモのスマホらしく、しゃべってコンシェルやSPモードを利用して使えるようになる「@docomo.ne.jp」のメールアドレスにも対応している点は、格安スマホに比べて安心感の差として魅力に感じる方も多いはず。旧来、ドコモのフィーチャーフォンを使い続けてきたユーザーが、初めてのスマホとしてMONOに乗り換えるなら移行もスムーズにできそうだ。初めてのスマホユーザーをサポートする便利機能のひとつとして、MONOには本体側面に素速くマナーモードに切り替えるための物理キーである「マナーモードスイッチ」を設けている。iPhoneのユーザーならお馴染みのキー操作だが、意外にも最近のAndroidスマホには搭載されている例が少なく、スマホ入門層から渇望されてきたものであるという。iPhoneのスイッチよりもボタンが少し大きめだが、全体のデザインには馴染んでいて違和感がない。操作感もスムーズだ。

 音声通話はVoLTEに対応。スマホの液晶にタップしたり、触れることなく通話発信や応答、着信音のミュートなど本体が操作できる「スグ電」にも対応した。ある程度スマホを使い慣れたユーザーがショートカット的な使い方をするためには便利な機能だが、スワイプやタップなどスマホの基本操作に慣れていない初心者の場合は、まずは基本的な液晶画面に触れて行う操作からマスターして、徐々にスグ電を試してみるのがよいと思う。本体をIPX7相当の防水、IP5Xの防塵仕様としているところは、MVNOが取り扱っている海外ブランドの人気格安スマホとの差であり、ドコモがしっかりとディレクションして開発したオリジナルスマホならではの特長だと言える。
《山本 敦》
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