一括648円の「MONO」、ドコモ発の“格安スマホ”をレビュー 2ページ目 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

一括648円の「MONO」、ドコモ発の“格安スマホ”をレビュー

IT・デジタル スマートフォン
背面にMONOのシリーズロゴを配置。ピカピカのフロント・リアガラスパネル仕様なので、ブラックモデルは特に指紋が付くとやや気になる
  • 背面にMONOのシリーズロゴを配置。ピカピカのフロント・リアガラスパネル仕様なので、ブラックモデルは特に指紋が付くとやや気になる
  • ドコモが2016年冬のラインナップとして発売する、お手頃価格のAndroidスマホ「MONO/MO-01J」
  • 本体リア側のメインカメラ。レンズユニットが小さく、全体のバランスに対してカメラの性能がやや弱いように感じる
  • 緩やかなラウンドフォルムに仕上げた側面をフラットな前後のパネルで挟み込んだデザイン
  • iPhoneシリーズのようにマナーモードに切り替えられるスイッチを側面に搭載した
  • SDカードスロットはSIMカードスロットと兼用
  • 本体のトップにイヤホンジャックを搭載した
  • 2016年のモデルから搭載が始まった「スグ電」機能にも対応する
■カメラ&ディスプレイのクオリティをチェック

 CPUは、クアルコムのラインナップではミドルレンジに位置づけられるオクタコアプロセッサーであるSnapdragon 617 MSM8952を採用。メインメモリーの容量は2GB。YouTube動画の再生や複数のアプリをマルチタスクで動かしてみても処理速度に不満は感じなかった。LTEの通信はドコモのLTE-Advancedによるキャリア・アグリゲーション技術を使ったプレミアム4Gには非対応だが、それでも下りの最大スピードは150Mbpsまで出せるスタンダードな仕様なので、今のところとりたてて不便は感じない。ただ、同機をこれから2年以上メインのスマホとして使うことも一応視野に入れて選択したいところではある。

 カメラ、オーディオまわりの実力をチェックしてみよう。メインカメラには約13.3MPの裏面照射積層型CMOSセンサーを内蔵、フロントカメラは約4.9MPの裏面照射型CMOSセンサーだ。昼間に花壇の写真を撮ってみたところ、色再現は見た目よりも少し黄色が強く出る。13MP/画角4対3のモードで撮影してみたが、解像感はそこそこ出せている。昼間に暗めの室内で撮影すると、記録されるイメージはiPhone 7で撮った写真と比てやや暗めに写るし、被写体の輪郭にノイズも乗ってくる。さらに夜景では被写体へのフォーカス合わせに若干タイムラグが発生する。本体をかなりしっかりとホールドしないと手ブレも目立つようになる。光源の周辺も輪郭が滲んでしまい、iPhoneに比べると暗部の黒つぶれも表れてきた。

 どうもカメラによる撮影が安定しないように感じていたところ、それもそのはずで、メインカメラ側のレンズユニットをよく見ると、一般的なスマホのフロント側カメラと見間違えるほどに小さいのだ。もう少し明るさが得られる口径の大きなレンズを乗せてこだわって欲しかった。

 ディスプレイの解像度は1,280×720のHD対応。サイズが4.7インチなので解像感の不足を感じることはなく、同じYouTube動画をiPhone 7と見比べてみても色合が少しあっさりとしている感じもするが、自然なバランスで再現できていると感じた。

■ハイレゾ再生を試してみる

 オーディオはイヤホンジャックからのハイレゾ再生に対応している。同じくハイレゾ対応のイヤホンやヘッドホンをつなげば、スマホ単体でCDを超えるハイレゾ音質の楽曲も手軽に楽しめる。ドコモは早くからハイレゾ・スマホに力を入れてきたキャリアだが、今回は遂にエントリーモデルのMONOにもハイレゾ対応が広がった。

 ハイレゾを聴く際に注意したい点は、例えば96kHz/24bitの音源ファイルは一曲あたりの容量が100MBを超えてくるので、本体の16GBの内蔵ストレージは気が付けばあっという間にいっぱいになってしまうことだ。だからmicroSDカードの併用は必須だ。MONOの場合はSDカードスロットがSIMカードのスロットと共通になるので、SDカードを頻繁に出し入れする際にはSIMカードになるべく傷つかないよう気を配りたい。
《山本 敦》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top