海洋調査や洋上警備で活躍する三井造船の“海のロボット” | RBB TODAY
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海洋調査や洋上警備で活躍する三井造船の“海のロボット”

IT・デジタル セキュリティ
海底土放射能分布測定ロボット(ROV)は、海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所、東京大学、九州工業大学との共同で調査用として開発されている(撮影:防犯システムNAVI)
  • 海底土放射能分布測定ロボット(ROV)は、海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所、東京大学、九州工業大学との共同で調査用として開発されている(撮影:防犯システムNAVI)
  • 正面には防水ハウジングに収納されたカメラが設置されており、下部に放射線検出器や海底画像3Dマッピング装置などを搭載。操作は海上でジョイスティックにより行われる(撮影:防犯システムNAVI)
  • 自立型海中ロボット(AUV)はスケールモデルの展示。実物は2倍のサイズとなる。熱水鉱床や海底ケーブル調査などにも活用されるそうだ(撮影:防犯システムNAVI)
  • ミニチュアのみ展示されていた水上無人機(USV)だが、自律航行が可能で海洋調査だけでなく、無人監視など警備関連での運用も想定されている(撮影:防犯システムNAVI)
  • USVの運用構想図。遠隔操作と自律航海の両方に対応する(撮影:防犯システムNAVI)
 近年、空飛ぶロボットといえる“ドローン”への注目が高まっているが、無人化やロボット化の流れは何も空だけではなく海でも進んでいる。

 東京ビッグサイトで開催されていた「SUBSEA TECH JAPAN」では、三井造船が自律型海中ロボットや海底土放射能分布測定ロボットなどの展示を行っていたので紹介していこう。

●海底の放射能濃度を人の代わりに測定

 海底土放射能分布測定ロボット(ROV : Remotely Operated Vehicle)は、実際の調査で使用されたもので、船上からテザーケーブルで接続され、海中を移動するものとなっている。

 最大速力約2ノットで連続稼動ができ、局所的に放射能濃度が高いホットスポットに到達して、放射線検出器で海底土の放射能分布濃度などを測定する。

●深海の海洋資源を調査するロボット

 続いては自立型海中ロボット(AUV : Autonemous Underwater Vehicle)。海中を無人航走する自律制御ビークルで、海洋調査や情報収集などに活用されている。

 会場に展示されていたのはSIP航行型AUV1号機の1/2スケールモデルで、内閣府戦略イノベーション創造プログラムの「次世代海洋資源調査技術」などを開発の背景としている。衛星から海上中継器を経由して、複数のAUVによる海洋調査などを行う形で運用されるそうだ。

 他にも三井造船が手がけるAUVとしては、「r2D4」という東京大学での調査研究用として開発されたものがあり、全長4.3m、最大潜行深度は4,000m、空中重量約1,630kgと大型で、海中を3ノットで潜行する。

●危険を伴う密漁船の監視も可能な水上無人機

 最後は自律航行可能な水上無人機(USV : Unmanned Surface Vehicle)。海洋調査や情報収集を目的とした水上無人機だが、将来的には警備などでの運用なども想定されている。

 港湾警備や漁場監視、設備点検や船団誘導などで自律航行無人機が運用される日は、そう遠くないのかもしれない。

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《防犯システム取材班/小池明》
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