「赤い車を見た!」監視カメラ映像から素早く探し出す技術 | RBB TODAY
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「赤い車を見た!」監視カメラ映像から素早く探し出す技術

IT・デジタル セキュリティ
「BriefCam Syndex FS」の条件設定で「赤」の被写体のみを抽出した映像。被写体には何時何分の映像かというタイムスタンプを表示させることもできる(撮影:防犯システム取材班)
  • 「BriefCam Syndex FS」の条件設定で「赤」の被写体のみを抽出した映像。被写体には何時何分の映像かというタイムスタンプを表示させることもできる(撮影:防犯システム取材班)
  • 「BriefCam Syndex FS」では、フリーハンドで書いた軌跡を辿った映像を抽出させることもできる。直感的に使える操作性も特徴といえる(撮影:防犯システム取材班)
  • 台湾の新興企業・ISONテクノロジーの、産業用イーサネットスイッチ/PoEスイッチ(撮影:防犯システム取材班)
  • 簡単設定が特徴となる移動方向検知アプリケーション。例えば特定方向に動く被写体をカメラが検知した時のみアラート発するという設定が行える(撮影:防犯システム取材班)
 監視カメラの技術は日々進化しているが、録画した映像の使い方に関してはまだまだこらからという部分が多い。

 例えば警察が事件捜査で監視カメラの映像を調べる場合は、捜査員が現場周辺の監視カメラの設置主に片っ端から映像提供を依頼し、その映像をしらみつぶしで確認し、証拠となりうる映像を探し出すと言われている。これは想像するだけで気の遠くなる作業だ。

 また、その他の業種でもトラブルや事故が起きた原因となる“決定的瞬間”を監視カメラの映像から探そうと思ったら、多少早送りしたとしても、実際に映像を見ていく必要がある。

 そうした作業の時間短縮をしてくれるシステムが、岡谷エレクトロニクスが取り扱う「BriefCam Syndex FS」だ。イスラエルのBriefCam社が開発したシステムで、日本ではゴールデン・マイクロ・システムズが窓口となっている。

 「BriefCam Syndex FS」自体は、2.5時間の録画映像を5分にするといった形で、長時間の録画映像で、動きがなかった部分をカットし、サマライズすることができるシステムで、同一画角の中で動く被写体だけを任意の条件設定で抽出することもできる。

 一例としては、警察が事件や事故の捜査の際に「赤いクルマを見た」という目撃情報が多かった場合、「BriefCam Syndex FS」で「赤」の被写体のみを抽出する設定すると、「赤」の被写体のみを抽出して表示する。さらに被写体の上には何時何分に撮影したのかというタイムスタンプ付きで表示できるので、該当するクルマを効率的に見つけ出すことができるのだ。

 また、特定の軌跡を辿った被写体のみを抽出する設定にすれば、立ち入り禁止エリアに侵入しようとする不審者などを見つけ出すことも可能だ。

 他にも被写体のサイズ、速度、進行方向、停留などの条件から被写体を抽出することもできる。

 現段階では、固定カメラで撮影したavi、mp4、mkvフォーマットの映像で、解像度は5メガピクセルまで、フレームレートは10fps以上(推奨値は20fps以上)に対応している。

 想定する導入先としては、警察や警備会社、工場、重要施設など。防犯、セキュリティ用途はもちろんのこと、人流解析ツールとして使えば、混雑緩和や事故防止、マーケティングなどにも活用できそうだ。

 ちなみに同システムは、16日18時まで東京秋葉原 UDXギャラリーで開催されているセキュリティ関連のイベント「GDSF JAPAN」の岡谷エレクトロニクスブースでも、展示されているという。他にも同社ブースでは、ネットワークカメラシステムや雷サージ、産業用イーサネットスイッチ/PoEスイッチ、異常行動検知アプリケーションなど、ネットワークカメラに関連した各種製品・システムが展示されている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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