見守り活用できるロボットに自然な会話を実現する技術を応用 | RBB TODAY
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見守り活用できるロボットに自然な会話を実現する技術を応用

IT・デジタル セキュリティ
ユカイ工学が開発したコミュニケーションロボット「BOCCO(ぼっこ)」。ユカイ工学は「2025年ロボットがすべての家庭に1台ずつある世界」をビジョンに掲げるベンチャー企業(画像はプレスリリースより)
  • ユカイ工学が開発したコミュニケーションロボット「BOCCO(ぼっこ)」。ユカイ工学は「2025年ロボットがすべての家庭に1台ずつある世界」をビジョンに掲げるベンチャー企業(画像はプレスリリースより)
  • ATRはライフ・サポートロボットなどの情報通信関連分野や医療・ヘルスケア分野で先駆的・独創的研究開発を推進する研究機関。世界最先端の研究成果を多数創出している(画像は公式Webサイトより)
 ユカイ工学と国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は20日、ATRの音環境知能技術のコミュニケーションロボット分野への応用・事業化を目的として「自然な会話を実現する家庭内ロボット」を共同開発することに合意した。

 ユカイ工学が提供するコミュニケーションロボット「BOCCO(ぼっこ)」は、ドアの開閉センサーや録音メッセージ機能を組み合わせて、子供の帰宅の確認やコミュニケーションが取れるなど、見守り的な活用ができる製品。

 今回の共同開発への合意により、ATRが有するパラ言語の処理をはじめとする音環境知能技術をユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO(ぼっこ)」に応用することで、家族間のコミュニケーションをより充実させると共に、コミュニケーションロボット向けの基盤技術をモジュール製品として世の中に広く提供することを目指していく。

 なお、音環境知能技術とは、マイクロフォンアレイを用いた3次元空間での音源推定技術や、音声信号からパラ言語情報を理解する技術の総称。またパラ言語(paralanguage)とは、会話の中でニュアンスや感情を伝えるために使われる「え」、「うん」などの感動詞や、話すときのリズム・ピッチ・声量・イントネーションといった言語そのもの以外の要素のことを指す。

 「人の状況や気持ちを理解して対話できるコミュニケーションロボット」が家庭に普及することで、家族間のコミュニケーションを深めるとともに、ロボットとのより自然な会話によるヒューマンインタフェースを実現し、さまざまなサービスを提供することが可能になるという。

 また、ユカイ工学は「けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合」から1億円の出資を得て、同開発の事業化を推進していくとしている。
《防犯システム取材班/鷹野弘》
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