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【木暮祐一のモバイルウォッチ】第94回 中古スマホのセキュリティって大丈夫? ゲオのデータ漏えい対策を取材してきた

 今春、米国で連邦捜査局(FBI)が米Appleに対して銃乱射事件の犯人が使っていた「iPhone」のロック解除を求め、Appleはこれに応じなかったことが話題になった。

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端末のデータ消去作業
  • 端末のデータ消去作業
  • 地方で中古スマホといえばゲオ。全国に約1,300の店網
  • 愛知県岩倉市にあるゲオ岩倉流通センター
  • 加工センターに入庫してきた端末が詰まったダンボール
  • ダンボールを開封し、検品部門へ
  • 動作確認のためのチェックシート。買取時のチェック内容を再度チェック
  • ネットワーク利用制限のチェック
  • データ消去作業中のパソコン画面。進捗状況がわかる
 ゲオの最大の特徴は、これら店舗のほとんどが直営で経営されていること。このため個別の店舗で買い取られた端末は、買い取り後の整備から店頭への再配備に至るまで本社で一元的に管理されている。店頭での買い取りから、再び中古端末として店頭に配備されるまでの流れは次の通りである。

 まず、ゲオの店頭での買い取りの際には、規定のマニュアルに沿った基本動作チェックや外装の傷や損傷などのチェックが行われる。買い取りが決まれば、買い取り端末には個別の管理コードが振られ、チェック内容が記載されたシートや付属品と共にその後の作業内容や流通状況が一元管理されるようになる。

 店舗で買い取られた端末等一式は、そのまま販売することはせず必ずゲオの流通センターに送るルールになっている。この流通センターは現在、札幌、群馬、岩倉、福岡の4カ所に設置されており、北海道は札幌、九州は福岡、本州・四国は群馬と岩倉が管轄として買い取り商品の管理と再流通を担う。

 そしてこの流通センターの中には、携帯電話やスマホの整備を行う「加工センター」が併設されており、買い取られた端末は必ず加工センターを経由することになる。この加工センターにおける最も重要な役割が、端末の「データ消去」作業である。前述のように、じつはスマホの設定メニューにある「初期化」の処理だけでは万全とは言えない。販売した中古スマホ端末から、前所有者の個人情報等が流出するような事故でも起ころうものなら、企業としての存在さえ危ぶまれない。したがって、買い取ったスマホ端末はこの加工センターで完全にデータ消去処理を施した上で、中古端末として店舗に再流通させるルールを徹底させているのである。
《木暮祐一》

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