国際短編映画祭にも4Kコンテンツ!別所哲也「先進技術がどんな影響与えるか楽しみ」 | RBB TODAY
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国際短編映画祭にも4Kコンテンツ!別所哲也「先進技術がどんな影響与えるか楽しみ」

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別所哲也
  • 別所哲也
  • NTTぷららの板東氏とショートショート実行委員会の代表別所氏
  • 右側がフジテレビジョンの手塚氏
  • 「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」に「ひかりTVアワード」が新設
  • フジテレビONEの人気コンテンツ「ゲームセンターCX」も4K映像化される
 NTTぷららは、6月2日から開催される国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2016」と共同で4Kコンテンツを制作。映画祭で「ひかりTVアワード」を設けて、コンテンツクリエイターの活動を支援していく。

 今回NTTぷららが発表した施策は、同社が14日に開催した2016年度上期の事業戦略説明会で発表されたものだ。会場にはNTTぷららの板東浩二社長のほか、映画祭の実行委員会代表である俳優の別所哲也氏が出席して、今回の活動の内容を説明した。

 「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」は、アメリカのアカデミー賞が公認するアジアで最大級の国際短編映画祭だ。1999年に第1回が開催されて以来、今年で18回目の開催となる。「短いものでは1~3分のショートフィルムに世界観を凝縮させる、ショートフィルムならではの魅力を映画祭という形で紹介、クリエイターたちを支援してきた」と別所氏は語る。今年の開催期間は6月2日から26日まで。

 NTTぷららが同映画祭に協賛する狙いは映像文化の発展に寄与するためであることは言うまでもないが、中でも今後成長が期待される映像のリッチコンテンツである「4K」を、映画界やクリエイターとの連携をさらに深めながら、制作のための足場を固める意図もある。

 今年から「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」のコンペティション内に、ジャパン部門ノミネート監督の中で最も4K映像の魅力を伝えることができた監督に贈られる賞として「ひかりTVアワード」が新設される。受賞した作品の監督には、NTTぷららが4K撮影のノウハウを提供し、ショートショート実行委員会が制作面やキャスティングを支援。4Kでの新作ショートフィルムがつくれる機会が与えられる。

 別所氏は「フェスティバルに『ひかりTVアワード』が増えることで、さらに新しい展開が可能になると期待している。本賞は日本の映画監督に新たな成功の機会を与える大事な意義のある賞だと思っている。4Kの撮影・編集技術はこれまでにも進化を遂げてきたが、その先進技術が映画の『物語をつくる』というクリエイティブにどんな影響を与えるのか、私たちも興味を持っている。積極的に模索していきたい」と期待感を示した。

 当映画祭で過去に賞を獲得した作品の4K映像化も実現されそうだ。映画祭では2014年から、おとぎ話や民話、小説などを元に二次創作したショートフィルムのコンペティション「ブックショートアワード」を実施している。NTTぷららではショートショート実行委員会と連携して、同アワードの第1回開催時に大賞を受賞した「HANA」を4K映像化。芥川龍之介の「鼻」を、女子校を舞台に大胆に書き換えた短編作品だという。6月2日からの本映画祭での上映、ならびに同日からひかりTVでも4K作品として公開される。別所氏は「私もこれまで海外の友人から、日本人はものづくりは上手だけれど、物語を伝えることやランキングプラットフォームに乗せてビジネス化することが下手だと指摘されてきた。映画祭はオールドファッションだが、とても有用なランキングプラットフォームだと思っている。今後はショートショート実行委員会とNTTぷららが協力しながら、作品の企画開発を進めていくことになる。新しい21世紀型の“物語づくり”を、インターネットによる強力な配信プラットフォームを持つNTTぷららと一緒に実現したい」とコメントした。

 またNTTぷららはフジテレビジョンが畝意するエンターテインメントチャンネル「フジテレビONE/TWO/NEXT」と4K番組制作の共同プロジェクトを展開している。6月下旬からはプロジェクトの第一弾として、フジテレビONEのチャンネルで放送中のゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」の4K特別番組を共同で制作する。この日の説明会に出席したフジテレビ総合開発局 開発担当局長の手塚久氏は「ゲームセンターCXは、番組開始から14年目を迎える人気コンテンツ。NTTぷららと共同制作する4Kタイトルは、四国の美しい景色とともに88の“ゲームお遍路巡り”に挑戦する。必ず楽しんでいただけるだろう。ひかりTVのプラットフォームに参加することは当局の念願だった。今後も全力で魅力的なオリジナル番組の制作に注力していきたい」と述べた。
《山本 敦》
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