ひかりTVのテレビ向け放送コンテンツがスマホ・タブレットで視聴可能に | RBB TODAY
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ひかりTVのテレビ向け放送コンテンツがスマホ・タブレットで視聴可能に

IT・デジタル ソフトウェア・サービス
NTTぷらら 代表取締役社長の板東浩二氏
  • NTTぷらら 代表取締役社長の板東浩二氏
  • ひかりTVのテレビ向け放送コンテンツのリアルタイム視聴が6月1日からスマホ・タブレットでもできるようになる
  • 放送の内容は番組表からチェックが可能
  • ひかりTVでは4Kの高画質コンテンツの拡充にも力を注ぐ
  • モバイル向けテレビ放送視聴は、テレビ向けプランに契約していれば約20チャンネル、モバイル向けプランの契約者は約10チャンネル視聴が可能。いずれも現在のプラン料金内で利用できるのが特徴だ
  • CATV事業者との連携によりプラットフォームを拡大していく
 NTTぷららは14日、2016年度上期の事業説明会を開催。同社が運営する「ひかりTV」のプラットフォームで4Kコンテンツを拡大するための戦略や、現在テレビ向けに提供している放送コンテンツがスマホやタブレットでも視聴可能になるサービスを発表した。

 説明会の壇上にはNTTぷららの代表取締役社長である板東浩二氏が登壇し、今後の戦略や新サービスの内容を語った。2016年の事業戦略のフォーカスは2、「4K映像コンテンツの拡充」と「マルチデバイス対応」だ。

 ひかりTVのユーザー会員数は、サービスを開始した2008年3月末から右肩上がりの成長を続け、2016年3月末には305万人に到達した。2015年には全99チャンネルのハイビジョン対応を実施。2014年から先行する4KのVOD配信に引き続き、昨年末からは4K-IP放送も始まった。ひかりTVが2016年の3月末時点で揃える4K VODコンテンツの数は734本に登る。板東氏は「日本最大規模の4K作品のラインナップだ」と胸を張る。

 今後4Kコンテンツは映画産業や放送事業者と連携して品揃えを拡充していく。ローカルCATV局との連携についても密度を上げていく。そのメリットについて板東氏は「ハイビジョンのものに比べて4Kコンテンツは約1.5倍の制作費がかかるとされている。当社とローカルCATV局1社あたりのコスト負担が減らせるメリットが非常に大きい。またローカル局にとっては注力して制作したコンテンツを、ひかりTVのプラットフォームを活用して全国展開できることも魅力に感じていただけるのでは。ひかりTVにとっては、今後4Kを強みにしていくうえで、とにかくマーケットを広げることが大事だと考えている。それは放っておいても広がるものではない。ならば様々なパートナーと手を組んで、4K制作のノウハウを早めに習得したいと考えている」と狙いを説いた。

 直近では、今年の6月1日からモバイル向け専門チャンネルのリアルタイム配信が始まる。これまで、ひかりTVの多チャンネル放送は光フレッツ網を通してインターネットに接続できる薄型テレビでしか視聴ができなかったが、6月1日以降はスマホやタブレットをWi-Fi/LTE経由でインターネットにつないで見られるようになる。これまでもスマホ・タブレットでは、「ひかりTVどこでも」アプリを使ってVODチャンネルは視聴可能だったが、これに新しくひかりTVの放送プログラムの視聴機能が加わる格好だ。6月1日以降のアプリを更新して起動すると、左側メニュー一覧に「テレビ」と「番組表」が加わる。ひかりTVチューナーを所有していれば、番組表から録画予約も入れることができ、さらに地上デジタル放送やBS/CSデジタル放送もDTCP+の機能による遠隔視聴が楽しめる。

 テレビ向けの放送コンテンツには4K高画質のものも並んでいるが、スマホやタブレット向けのコンテンツは最大1280×720画素のHD画質までになる。転送ビットレートは本日の時点でまだ公開されなかったが、ユーザーが接続しているネットワークの品質に合わせて、最適な画質に調整して送り出されるかたちになる見込み。手動で画質を選択できるようにもなるという。

 スマホ・タブレットで視聴できる番組数は、スタート当初はひかりTVのテレビ向けサービスからいくつかのチャンネルをセレクトして提供する。テレビ向けプランをすでに契約しているユーザーであれば追加料金不要で約20チャンネルが視聴可能。モバイル単体でのプラン契約の場合、視聴できるチャンネル数は約10局になる見込みだ。オプション料金を追加すれば1チャンネル単位で視聴可能なチャンネルを増やすこともできる。

 スマホ・タブレット向けに配信を予定するチャンネルは、大きく「スポーツ」「エンターテインメント」「ニュース」「オリジナル」にカテゴリー分けされている。スポーツ系の目玉は6球団のプロ野球の試合の生放送を行う「フジテレビONE」「フジテレビTWO」など。ニュース系では、ひかりTVで独占提供しているニュースチャンネル「euronews」や「BBC WORLD NEWS」などが並ぶ。また、エンターテインメント系ではお笑いの舞台の生中継「ルミネ theよしもとお笑いライブ」などが含まれてくる。板東氏は「サービス開始後も、順次コンテンツを拡大をしていきたい」と意気込みを語りながら、今後もスマートテレビの4Kプラットフォーム上に様々なコンテンツを追加し、ユーザーの利便性向上のため、マルチデバイス対応も加速させていく方針を宣言した。
《山本 敦》
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