auに続いてドコモも“新世代ぬいぐるみ”!高齢者 1100万世帯と家族をつなぐ「ここくま」 | RBB TODAY

auに続いてドコモも“新世代ぬいぐるみ”!高齢者 1100万世帯と家族をつなぐ「ここくま」

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ここくま
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  • コンセプトビデオ:高齢者をひとりにさせない
  • NTTドコモ 執行役員 イノベーション統括部長 栄藤稔氏
  • イノベーション統括部 横澤尚一氏
  • 高齢者世帯はおよそ1160万世帯
  • 高齢者のメール利用率はひくい
  • メッセージ機能のデモ
 イワヤ、NTTドコモ、バイテックグローバルエレクトロニクス、ムーアドールの4社は30日、新しいコミュニケーションパートナー「ここくま」を7月発売に向けて開発の最終段階にあることを発表した。

 「ここくま」は通信モジュールを内蔵したクマのぬいぐるみ型端末で、離れて暮らす高齢者とのコミュニケーションを支援するために開発・商品化されたものだ。主な機能は3つ。まず、ボイスメッセージのエージェント機能。ぬいぐるみの手足を使って録音や再生を行い、メッセージの送受信は「ここくま」が自動的に行ってくれる。次に簡単な会話機能によるコミュニケーション。3つめは、メッセージの既読チェック+利用履歴による見守り機能だ。遠方の家族は、スマートフォンに専用アプリをインストールし、ここくまにメッセージを送ったり、操作履歴の確認を行う。

 発表会のオープニングは、母娘三代のコミュニケーションを取り持つ「ここくま」のショートストーリービデオが上映された。続いて登壇したNTTドコモ 執行役員 イノベーション統括部長 栄藤稔氏は、「ここくまは、IoT、ロボット技術を利用して高齢者をひとりにさせないためのツール・サービスを考えたなかで開発されたものだが、テクノロジーが前面にでてくるようなものにはしたくなかった」と開発コンセプトを説明する。

 プロジェクトの発案者であるイノベーション統括部 横澤尚一氏は「日本には高齢者のみの世帯が約1159万あるといわれているが、このうちメールを利用しているのはわずか20%で、電話も不在だったりと家族とのコミュニケーションが十分ではない世帯も少なくない」と語り、スマホ、SNS時代の家族コミュニケーションの問題点を指摘する。この問題を解決するため「ここくま」のプロジェクトはスタートしたが、開発を進めるうちにドコモのみで解決できる問題ではないことを痛感し、国内外にパートナーを求めたという。

 その結果、イワヤがぬいぐるみ本体と表情をつくる(口、眉毛部分、瞳などが動く)機構部分を担当し、モアドールがボイスメッセージシステムを担当した。イワヤは、電池で動く犬のおもちゃや太鼓をたたく熊のおもちゃなどで有名な老舗メーカーで、近年はペットロボットなども販売している。モアドールは台湾のシステムベンダーで、中国、日本、ロシアなど各国のボイスメッセージシステムの開発実績がある。バイテックグローバルエレクトロニクスは半導体サプライヤーだが、携帯電話やモバイルデバイスの基板や各種モジュールを手掛ける会社で、今回のプロジェクトの開発マネジメントを行った。

 ここくまは、イワヤが発売元となり全国の百貨店、ECショップなどで7月から販売が開始される予定だ。希望小売価格は34,800円(税別)だが、通信料のプランは未定で、SIMフリーになるのかも検討中(横澤氏)だそうだ。

 29日にau未来研究所がテディベア風の通信端末として「コミクマ」を発表しているが、コミクマとの違いについて栄藤氏は「(コミクマは)スタンプを送るなど遊びや感情表現の要素が強いが、ここくまは利便性を考えた商品であり、コンセプトもターゲットも異なる」とした。

 確かにコミクマはいまのところ市販予定はなく、高齢者向けを謳ってはいるが、コミクマどうしの通信などカップルや若い人たちのコミュニケーションも意識したものといえる。また、キャラクターにクマを選んだのも、高齢者のアンケートや高齢者世帯での試用調査などの結果だという。人形タイプは「怖い」という反応があったり、犬猫はポジティブな意見も多かったが、同様にネガティブな意見も多かったという。クマはポジティブ意見が多く、ネガティブな印象を持つ人が少ないそうだ。
《中尾真二》

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