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【レビュー】車載用充電ポートを整備!クルマでもスマホ環境を快適に

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写真1:シガーソケットに差し込むタイプの充電アクセサリ
  • 写真1:シガーソケットに差し込むタイプの充電アクセサリ
  • 写真2:シガーソケットの分岐ボックスを取り付けた例。この製品は3口のうちひとつがUSB端子になっている
  • 写真3:左のコードはドライブレコーダーの電源。真ん中はカールコード式のUSBケーブル
  • 写真4:灰皿を抜いたところにUSB充電ボックスを埋め込んだ。電源は裏で直接配線している
  • 写真5:ふたを閉めるとこんな感じ
  • 写真6:プラグタイプをもともとのシガーソケットに装着し、合計で4ポートの充電端子がついた車となった
  • 写真7:電源分岐用の部品。赤い部分で既存の電源コードは挟んで圧着する
  • 写真8:シガーソケットの中にはヒューズが入っている
●ボックスタイプはアウトプットの構成を選べる
 次に紹介するのは、ボックスタイプの充電ポート(写真2)。充電ポートを複数とりたい、シガーソケットもつぶしたくない、といった場合はこの方法が基本となる。写真の製品は2Aまで容量があり2ポートにシガーソケットが1個ついている。値段は2000円前後。値段は、ポートの数や電源容量によって変わってくる。車側のシガーソケットから電源をとってもシガーソケットをつぶさないようにこのような仕様になっている。筆者はたばこを吸わないが、空気入れ(電動コンプレッサー)や作業用のランプのため、シガーソケットを使えるようにしておきたかったので、このタイプを選んだ……、のだが、取り付けようと思ったとき、ちょうど灰皿を抜いたスペースに収まりそうだったので、結局、電源を内側の配線から分岐させる形で取り付けた(写真4)。

●シガーソケットを使わず直接配線する方法もある
 配線はカーショップなどで売っている分岐用の配線コード(写真7)を利用すればよい。センターコンソールのカバーを外すと、たいていの車はシガーソケットへの配線コードに手が届くはずだ。この部品は既存の配線をプラスチック部分ごと挟み込むようにして、プライヤーで固定するだけで、電源の分岐ができる。マイナス側のコードは車体の金属部分に既存のねじなどを利用して取り付ける。注意したいのは、シガーソケットのプラグは内部にヒューズが内蔵されている(写真8)ので、配線を切って、直に電源をつなぐ場合、後付けのヒューズボックスかブラケット(これもカーショップで売っている)で同じアンペア数のヒューズを追加するのを忘れないでほしい。ヒューズがない場合、ショートしたり過電流が流れると火災につながり危険だ。車の中はプラスチックやビニールなど可燃性の素材だらけで、ちょっとした火花でも侮れない。

 電源を内部から配線したので、もともとのシガーソケットには、最初に紹介したプラグタイプの充電ポートを取り付けることにした。これで、うちの車は約4A、4ポートのUSB充電端子つきとなった。これだけあると、スマホ2~3台までほぼ問題なく充電できる。タブレットも2台くらうまでいけるはずだ。バッテリー使用だと、GPSとマップの表示で数時間で電池がなくなるスマホのナビアプリも、カーナビのように地図を表示したまま使うこともできる。同乗者のスマホの充電リクエストにも余裕で応じられるだろう。

●製品を選ぶポイント
 車載用のUSB充電ポートを選ぶ時のポイントは、まず電源容量がどれくらいとれるかどうかをチェックしよう。スマホ1台ならだいたい1Aあれば大丈夫だろう。タブレットなどは2Aくらい必要だ。容量が足りないと何時間充電しても終わらないことになる。自分の持っている製品がどれくらいの容量なのかは、付属の充電器のラベルや刻印で確認すればよい。充電器と同じくらいの出力定格があれば大丈夫だ。

 次に値段だが、あまり安いものは電圧、電流ともに安定しないものがあるので注意したい。シガーソケットの電源はDC12Vといっても、車のバッテリーの状態、使っている電装品、エンジンの回転数(発電機を回している)によってかなり電圧が変動する。安定した5Vを出力するには、電圧の降圧だけでなく安定化のための回路も必要だ。値段は1ポートで安いもののでも1000円前後を目安にしたい。容量の高い製品はそれだけ余裕のある部品を使う必要があるため、値段も高くなる。2A以上で複数ポートを備えたもので、PCアクセサリ、自動車アクセサリで名の通ったメーカー製品なら、2000円以上でも高くはない。

 また、高い充電ポートで口もたくさんついているらといって、同時に何台も充電するときは、必ずエンジンをかけた状態で行うようにしよう。5V2Aの定格だとして10Wの電力を消費することになる。SSDタイプのポータブルカーナビくらいの電力は食っている計算となる。充電ケーブルはつなぎっぱなしにしがちなので、10Wといえどバッテリーあがりの原因になる可能性があるので注意するにこしたことはない。

 最近では、カーオーディオの外部端子や充電端子としてUSBコネクタを備えた車種もでてきているが、まだ標準的な装備にまではなっていない。自動車メーカーは、センターコンソールのUSB端子を標準装備としてほしいくらいだが、カーショップの小物を利用するだけでも車内のスマホ環境を各段に向上させることができる。これからのドライブシーズン、モバイルバッテリーも便利だが、車載USB充電ポートを利用して車内の電源環境を改善してみてはどうだろうか。
《中尾真二》
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