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国内最速下り最大375Mbpsを実現するドコモ、「5G」も早期に導入へ

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記者説明会に登壇したNTTドコモ 取締役常務執行役員の大松澤清博氏
  • 記者説明会に登壇したNTTドコモ 取締役常務執行役員の大松澤清博氏
  • 2GHz×1.7GHz×800MHzの3波を束ねたキャリアアグリゲーションで下り最大375Mbpsを実現
  • 新たに周波数3.5GHz帯を「LTE専用周波数」として追加する
  • 3.5GHzではTDD方式を適用するため上り下りの配分調整が行える
  • ドコモが実施した試験では、FDD方式の1.7GHzとTDD方式の3.5GHzにより下り最大370Mbpsのデータ通信に成功した
  • 東京都心を皮切りに6月以降、下り300Mbps超のエリアが拡大されていく
  • 早い段階での下り500Mbps超を実現させ、その先の次世代通信ネットワークである「5G」についても早期に導入していきたい考え
  • 社会インフラとしての信頼性を強化していく
 NTTドコモは2日、ネットワークに関する記者説明会を開催。国内最速となる下り最大375Mbpsを実現した取り組みが紹介された。また、東日本大震災の発生から丸5年を迎えるにあたり、NTTドコモの災害へ取り組みについても改めて説明があった。

■“国内最速”に向けた2つの取り組み

 記者説明会に登壇したNTTドコモ 取締役常務執行役員の大松澤清博氏は、国内最速を強化する2つの取り組みについて紹介した。その一つが、現在LTEと3Gの両方の通信で利用している周波数帯800MHzをフルLTE化することで、2GHz×1.7GHz×800MHzの3波を束ねた「キャリアアグリゲーション」で、国内最速となる下り最大375Mbpsを実現する取り組み。ただ地域によっては、まだ800MHzをフルLTE化できないエリアもあるとのことで、その地域では下り最大337.5Mbpsとなる。

 また、新たな周波数3.5GHz帯を「LTE専用周波数」として追加すると発表した。大松澤氏は「効果の大きい方策。新しい道路をつくるのに等しい。混雑が解消して、これまで以上に快適な通信品質を実現できる」とアピールした。なお3.5GHzでは、上りと下りを同じ20MHz幅で通信するTDD方式を適用するため、下りを多くするなど配分の調整が行える。このメリットを活かして、通信の集中するエリアにアドオンセルとして提供していく。なおドコモが実施した試験では、FDD方式の1.7GHzとTDD方式の3.5GHzをキャリアアグリゲーションさせることで、下り最大370Mbpsのデータ通信に成功したとのこと。上記の2つの取り組みは6月以降に実施を予定している。まずは東京都心を皮切りにして、下り300Mbps超のエリアが拡大されていく見込み。

 NTTドコモでは今後、PREMIUM 4Gのさらなる進化を図っていく。アンテナ送受信技術MIMOの高度化などにより、早い段階での下り500Mbps超を実現させ、その先の次世代通信ネットワークである「5G」についても早期に導入していきたい考えだ。大松澤氏は「通信の速さ快適さにさらなる進化をもたらすドコモの取り組みに、今後もご期待ください」と言葉に力を込めた。
《近藤謙太郎》
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