au新サービス、保険やローンのセット割引はポイント還元か通話料値下げで

エンタープライズモバイルBIZ

2016年2月17日（水） 21時22分

代表取締役執行役員専務の高橋誠氏（写真右）、およびバリュー事業本部金融・コマース推進本部長の勝木朋彦氏（同左）

■ネットで手続きを簡略化、支払いはau WALLETに

--- 今回、フィンテックという言葉が使われたが、これは従来のネット型保険と何が違うのか？

高橋氏：インターネットを利用した生命保険や銀行もフィンテックの一つと考えている。そこに、我々はau IDを取り入れることで、お客様の使いやすさを突き詰めてきた。それがモバイルフィンテックの一つの形ではないかと。

--- フィンテックという言葉を使ったが、ネット申し込み以外にも利点はあるのか？

勝木氏：例えば、じぶん銀行を利用するうえでは、アプリケーションやセキュリティなどの使いやすさなどで優位性を確立できていると考えている。書類を撮影するなどして、ネット上だけで取引が完結するのも、その一つ。こうした強みを進めていきたい。

--- じぶん銀行のIDなどが必要となるが、au IDだけで手続きはできないのか？

高橋氏：口座のことだけは金融庁の方針やセキュリティ上なかなか難しいが、将来的にチャレンジしていくということになると思う。

--- お金のやり取りはau WALLETが中心？

高橋氏：auかんたん決済、au WALLETの両方が中心となる。

--- auの契約を辞めても継続できる仕組みはあるのか？

勝木氏：住宅ローンについてはじぶん銀行の口座に預金があれば、そこから引き落とす形で契約を継続できる。

--- 対面サポートに必要となる有資格者は、KDDIが雇う形となるのか？

高橋氏：設立したセンターに有資格者に入っていただくか、センター内で資格を取っていただく形となる。将来的にはショップのスタッフが資格を取ることも考えられる。

--- 店頭窓口はどのように広げていくのか？

高橋氏：全国に5店舗ある直営店からはじめて、お客様の申し込みに合わせてスタッフを派遣する店舗は、なるべく早いタイミングで数百店舗まで増やしていきたい。

--- 店員に対する教育は？

高橋氏：保険商品は素人のスタッフが扱えないので、教育はしていくが、ファイナンシャルセンターの有資格者の教育を優先していく形となる。その後にサービスが普及していったときに、auショップの方にも資格を取っていただきたい。

《とびた》