パシフィコ横浜で開催されていた「国際画像機器展2015」にて、池上通信機はグローバルシャッターCMOSセンサーを搭載したカメラを参考出展した。 ETCなどの交通施設で車のナンバープレートを撮影&認識したり、産業用カメラやセキュリティカメラとして高速移動する物体の検知や文字の認識などを想定したものとなっている。 これまで動いている車両のナンバーを撮影するためのカメラでは、CCDセンサーを用いたカメラが使われてきたが、極端に明るい場所を撮影した場合に、「スミア」と呼ばれる白飛びが発生するという課題があった。同機ではCCDセンサーではなく、CMOSセンサーを採用することで、スミアの発生を防ぐことに成功。 また、これまでCCDセンサーが使われ続けてきた背景には、高速移動する物体を撮影した際のCMOSセンサー特有の現象である「フォーカルプレーン歪み」と呼ばれる、物体が斜め方向に歪んでしまうという課題があったが、同機ではこの課題に対して、グローバルシャッターを搭載することで解決。CCDセンサーによる画像と遜色のない画像の取得が可能となっている。 会場の展示では、ミニチュアコースを高速移動するミニカーに取り付けられたナンバープレートを正確に読み取るというデモを行っていた。製品化は来春を予定しているという。