進化の鍵は「省電力化」、シェア75%のボッシュのセンサー
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このうち、もっとも重視されているMEMSの省電力化という研究課題では3つの点からアプローチが試みられている。
まず1つめは「環境圧力の変化や振動、温度変化からのエネルギー収穫」。例えば腕時計などは加速度センサーから発電した微細なエネルギーをため込んで電池にため込んでいるが、より高精度かつ小さな変化からもエネルギーを集めるための試みに取り組んでいる。
2つめは、「必要な時にだけ必要なデータを収集するセンサープログラム」。バッテリーの容量が限られるなかで、常時センサーを起動していればあっという間に尽きてしまうというのは自明の理。たとえばスマートフォンが置かれている時はセンサーを休止して、持ち上げられたということを一瞬で判別してセンサーを駆動するといったプログラムの精緻化を進めている。
そして3つめは「センサー自体の省エネ化」。ボッシュではエネルギー効率に世界でもっとも優れた部類の加速度/ヨーレート(ジャイロ)一体型センサー「BMI160」を開発。サイズは2.5 x 3.0 x 0.8mmという超小型・高精度センサーながら、フル駆動時の消費電力は950mAに抑え、「標準的な市販品の半分程度の商品電力」(説明員)だという。
「現在世界で売られているスマートフォンの4分の3は当社のセンサーが搭載されており、IoTのさらなる進展は、ボッシュのMEMS関連事業は今後も非常に有望」(説明員)と見ており、レニンゲン研究センターでは技術開発をさらに加速させる考えだという。
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《北島友和@レスポンス》