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“先制医療”分野でのビジネスを視野に……眼鏡型ウェアラブル端末「JINS MEME」が11月5日に発売

IT・デジタル スマートフォン
11月5日に発売される、メガネ型のウェアラブル端末「JINS MEME」
  • 11月5日に発売される、メガネ型のウェアラブル端末「JINS MEME」
  • ジェイアイエヌの田中仁氏
  • ノーマルなウエリントンタイプの「JINS MEME ES」
  • 東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太氏(左)と、慶応義塾大学スポーツ医学研究センター准教授の橋本健史氏(右)も発表会に出席した
  • 「JINS MEME ES」と専用アプリ
  • 3点式眼電位センサーをノーズパッドのところに搭載
  • リムのところに6軸センサーを搭載
  • アタマ年齢やカラダ年齢を測定できる
■アタマとカラダの年齢がリアルタイムに計れる「JINS MEME App」

 JINS MEMEのプラットフォームとなる「JINS MEME App」は本体の発売と同時に提供。当初はiOSのみで、順次Android向けに展開を広げる予定。アプリの提供価格は無料。

 「JINS MEME App」では、3点式眼電位センサーと6軸センサーを内蔵する「JINS MEME ES」と組み合わせれば、眼や体の動き情報を元に、ユーザーの心や身体の状態、バランスを自動で測定しながら独自のアプリケーションサービスが楽しめる。

 例えば、ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」でおなじみの東北大学加齢医学研究所 所長の川島隆太氏が監修した「アタマ年齢」「カラダ年齢」の機能では、眼の動きや頭の動きから得られるデータをもとに、独自のアルゴリズムで解析することによってユーザーの集中力や疲労度を“見える化”できる。

 同機能はアプリを立ち上げてから「LIVE VIEW」を選択。メガネをかけた状態で頭や眼の動きをキャリブレーションしてから、10分ほどでトラッキングがスタート。以後1分間隔でデータを取得できようになるので、集中力が高まっている時や、眠くなった時などにアプリを起動してみると、自分のアタマ年齢やカラダ年齢がリアルタイムに計測できるというものだ。

 記者会見会場のタッチ&トライでは、どれぐらいの精度でリアルタイムにステータスが更新されるのかまでは確かめることができなかったが、最近のウェアラブル端末の主流になりつつある心拍センサーによる体調解析とともに、ユーザーの健康管理をサポートするツールとして楽しく使えそうだ。また3点式眼電位センサーを活用した全く新しいサービスも生まれる可能性がある。

 ほかにもJINS MEMEの活用を想定したオフィシャルアプリが「フィットネス」「アシスト」「ラボ」の3つのカテゴリーに分かれ、今後順次追加されていく予定だ。本体の発売当初に追加を予定しているアプリはフィットネス用途の「JINS MEME RUN」と、アシスト系の「JINS MEME DRIVE」。ともにiOSアプリが先行して提供を開始する。Android版は1月リリース予定。

 「JINS MEME RUN」は、6軸センサーを活用して、ユーザーのランニングフォームをリアルタイムに解析。走りながら体のブレが発生していないか、音声コーチも付けながらワークアウトの成果を正しく得られるようサポートするアプリだ。

 走行データのログ管理もアプリから行える。なおフィットネス系のアプリとしては、来年1月に体幹トレーニングをサポートする「JINS MEME CORE TRAINING」も提供を開始する予定だ。ともに6軸センサーを内蔵するESとMTの両方で利用できる。

■居眠り運転に警告音で注意

 アシスト系アプリの「JINS MEME DRIVE」は、3軸式眼電位センサーを活用したドライバーの安全運転をサポートすることを目的としている。車を運転するドライバーの目の動きや瞬きの頻度などをセンサーで検知しながら、眠さを3段階のレベルで判別。運転には危険なほどの「とても眠そう」と判断された場合は警告音を鳴らして休憩を促すというアプリだ。Android版は来年1月のリリース予定。

 もう一つのカテゴリーである「ラボ」には、今後JINS MEMEを使った“実験的アプリ”を組み込んでいく。例えば音楽やエンターテインメント、アートにからんだものが追加される予定だというが、本日の発表会では具体的な内容は明かされなかった。JINS MEME用の開発者向けSDK/APIは既に公開されており、ハッカソンも実績がある。ジェイアイエヌでは今後、JINS MEMEオフィシャルアプリへのさまざまなアイデアを精力的に募集していく考えだ。

《山本 敦》
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