【ビギナーのための資産管理術 Vol.2】なぜ他社銘柄もOKに!? マネックス証券によるスマホ向け投資信託アプリの開発戦略とは | RBB TODAY
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【ビギナーのための資産管理術 Vol.2】なぜ他社銘柄もOKに!? マネックス証券によるスマホ向け投資信託アプリの開発戦略とは

エンタープライズ その他
iPhone対応アプリからスタートしたマネックス証券の「answer」
  • iPhone対応アプリからスタートしたマネックス証券の「answer」
  • 取材に協力いただいたマネックス証券 マネックス・ラボの山口祐樹氏
  • answerのトップ画面。上部中央に表示されるスコアを目安に銘柄の購入バランスを自己評価できる
  • 画面を下から上にスワイプすると国内で販売されている約5,700銘柄がランキングごとに表示される
  • 保有資産の金額を入力。シュミレーション用途にも使える
  • 10年後の資産設計の画面。下のスライドバーで安定型と積極型の運用計画を変更できる
  • 安定型のグラフ。右上に表示されているのが見込まれている成長率の数字
  • アイテムごとに保有する金融商品の内訳を円グラフで表示。強化、補うべきポイントが一目瞭然にわかる
 いま投資信託が初心者層も気軽に始められる資産運用の方法として注目を集めているという。投資信託とは、個人の投資家から集めた基金(ファンド)を元に、運用のプロがあらゆる商品を分析・調査しながら、投資家に代わって株式や債券、不動産などに投資を行う金融商品のことだ。

 国内で売買されている全ての投資信託の銘柄は、現在約5,700件を数えると言われている。投資信託商品は証券会社や銀行などの店頭だけでなく、インターネット経由で購入することもできるのだが、2014年夏時点で行われた調査によると、日本国内で販売されている投資信託の買付金額のうち、インターネットでの購入金額はわずか1割程度を占めるまでにしか到達していないという。そんな現状の中で、投資信託のオンライントレードをより活性化させるため、マネックス証券はPC向けやモバイル向けのサポートツールの開発にも力を入れている。

■「answer」はマネックス証券の口座を持っていなくても利用可能

 マネックス証券の「Monex Visionβ」は、投資信託の運用内容を統合的に分析するためのPC向けオンラインツールだ。個人の投資家は現在保有する資産を目標のレベルに近づけるため、有効な資産運用のバランスを見ながら、商品の追加購入の戦略を手軽にシュミレーションできる。ただ、そもそも「Monex Visionβ」はマネックス証券の顧客向けサービスとして起ち上がったものであることから、利用するためにはマネックス証券の口座を保有していることが条件となっている。

 そこで、投資信託に興味を持つより広い層にオンライントレードの特徴を紹介するため、マネックス証券は今年1月にiPhoneで利用できる投資信託のサポートアプリ「answer(アンサー)」をローンチ。アプリ開発の背景を、マネックス証券 マネックス・ラボの山口祐樹氏に訊ねた。

 「answer」はスマホやタブレットなどモバイル向けのアプリサービスとして、Monex Visionβのユーザーインターフェースや機能をベースに最適化されている。投資家の保有銘柄を分析して、投資目標に近づけるための銘柄をアプリが提案してくれるという基幹機能は共通化されている。1月に先行してiOS版を、続いて6月にはAndroid版とApple Watch向けのアプリも公開した。

 アプリはダウンロードが無料で行えるだけでなく、マネックス証券の口座を持っていなくても使えるところがポイントだ。他社の金融機関をメインで使うユーザーにもアプリの利用を開放した意図がどこにあるのだろうか。山口氏はこう答える。

 「通常、個人の投資家の方々は複数の金融機関にまたがって資産を預けて運用されているものです。だから、お客様が資産内容を正しく分析するためには、お手持ちの資産情報に横串を差して管理できるツールであることが優先されるべきだと考えました」

 マネックス証券をはじめ大手の金融機関が一社で取り扱う投資信託の銘柄数は、いまのところ多くても800銘柄前後であるが、「answer」では国内で販売されている約5,700銘柄のすべてにまたがった分析ができる。アルゴリズムはMonex Visionβに採用されているものと同じ、マネックス ラボのスペシャリストが金融工学のノウハウをもとに開発したものである。
《山本 敦》
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