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【ビギナーのための資産管理術 Vol.1】オンラインサービスも増えてきた「投資信託」の現在地

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マネックス証券 マネックス・ラボの山口祐樹氏
  • マネックス証券 マネックス・ラボの山口祐樹氏
  • マネックス証券が提供するPC向けのブラウザアプリケーション「Monex Vision β」
  • 資産を増やすために目標のポートフォリオを設定。ブラウザ上で比較検討ができる
 オンラインを基盤とする投資信託の販売会社はいま、投資家を獲得するため独自にPCやモバイル端末で使える便利なプリケーションサービスの開発にも力を入れている。一例を挙げるならば、オンライントレードのマネックス証券が提供する「Monex Vision β」だ。2010年10月にサービスインして以後、今日までの延べ登録顧客数は8万人を数えるというそのサービスの内容を、マネックス証券 マネックス・ラボの山口祐樹氏に訊ねた。

 投資家はブラウザベースのアプリケーションにより、手元の保有資産の詳細が分析できるだけでなく、銘柄購入の戦略を立てたり、将来のリターン予測などを、先端の金融工学理論をベースにしたアルゴリズムにより導き出しながら資産設計の管理が行えるツールだ。マネックス証券に口座を持っていれば無料で利用し、銘柄購入のアドバイスなども参照できるという。

 投資信託の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があるという。一つのカゴに全部の卵を入れていると、間違ってカゴを落としたときに全部の卵が割れてしまう。だから卵は複数のカゴに分散して持つことが大事という言葉の背景には、投資信託におけるリスク分散がいかに重要であるかという教訓が込められている。

 そもそも投資信託は銀行や郵便預金と違って元本が保証されている金融商品ではないため、資産はなるべくいろいろな所に分散して持ちながら大きなリスクを回避し、安定した長期運用を実践することが鉄則だ。故に、ある程度慣れた投資家の場合はさまざまな種類の商品を保有しているものだが、それぞれの運用の内容を統合しながら分析を加え、スコアを採点する機能がマネックス証券「Monex Vision β」の特徴のひとつである。

 「投資家はアプリケーション上でシュミレーションしながら、資産を目標のレベルに近づけるため、有効な資産運用のバランス構成や追加購入の戦略なども練ることができるのが特徴」であるという山口氏。

 オンライン取引のメリットはその場で商品購入が手軽に素速く行えるところにあるが、反面、店頭と同じようにプロのアドバイスを受けながら商品の特徴を慎重に吟味することはできないので、不安に感じられるという向きもあった。山口氏から「Monex Vision β」の説明をうかがうと、投資家の声に応えながら長期運用をしっかりとサポートできるツールとしての完成度を高めてきたことがよく分かる。

 こうしたインターネットベースのアプリケーションサービスはPC向けだけではなく、モバイル向けにも広がりつつある。次回はスマホ向け投資信託アプリでマネックス証券が狙うビジネス戦略について解説していきたい。
《山本 敦》
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