「カルピス」の香りでリラックスできる!? プロジェクトの成果を発信へ | RBB TODAY

「カルピス」の香りでリラックスできる!? プロジェクトの成果を発信へ

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「発酵リラックスルーム」
  • 「発酵リラックスルーム」
  • カルピス
  • 相生宏之氏
  • カルピスが好まれている理由は「味だけではない」
  • カルピスが好まれている理由は「味だけではない」
  • 発酵のチカラ PROJECT
  • 眞鍋礼子氏
  • カルピスの製造工程
 アサヒ飲料株式会社は2日、グループ会社の「カルピス」ブランドの発表会を行い、“乳酸菌と酵母”が身体にもたらす効果を報道陣に発表した。東京恵比寿のカルピス株式会社本社内に「発酵リラックスルーム」を開設する。

 カルピス株式会社は2015年に、カルピスの効果を科学的に証明することを目的とした「発酵のチカラ PROJECT」を立ち上げ、ラットを使った実験で新たなチカラ「リラックス効果」を発見した。同社はこの研究をさらに続け、乳酸菌と酵母の効果を広く発信していくという。その第一弾として2日、社内に開設した「発酵リラックスルーム」を報道陣に公開した。

 東京恵比寿の社屋にある部屋のドアを開けると、部屋中カルピスの香りが漂っていた。特殊な装置で噴霧されるのは、カルピスを飲むときに誰もが感じる「乳酸菌と酵母の発酵から生まれた乳酸菌飲料の香り」だった。壁面は一面真っ白で、乳酸菌と酵母の発酵をイメージして作られた柔らかいクッションがデザインされている。疲れたりイライラしたときにこの部屋で休憩をすれば、リラックス効果が期待されるとのこと。

 取材の対応をしたスタッフが、室内に設置されているリラックス測定器「Lifescore Quick」で計測をすると良好な数値が出ていた。現段階での発酵リラックスルームは、カルピス本社ビル内にあって、3日から社員向けに利用されるが、今後は一般にも体験できるように検討中という。

 記者会見に登壇したアサヒ飲料株式会社カルピス営業本部副本部長・事業推進部長の相生宏之氏は、「カルピス」の歴史や、3日から放送される新CMの内容を紹介。カルピスは1919年に誕生し、100年近く親しまれている飲料で、日本人の飲用経験はなんと99.7%だという。相生氏はカルピスが好まれている理由は「味だけではない」と考え、社内横断プロジェクト「発酵のチカラ PROJECT」を立ち上げたと説明した。

 アサヒ飲料株式会社マーケティング本部カルピスマーケティング部の眞鍋礼子氏によると、カルピスを飲んだユーザーからは「リラックス効果がある」との声が多く寄せられているそうだ。そこでプロジェクトチームは、このリラックス効果の謎を科学的に解明するために、カルピスの「香り成分」を重要視した。

 カルピスの製造プロセスには、「乳酸菌の働きによる一次発酵」と「酵母の働きによる二次発酵」があり、我々が知るカルピスの独特な香りは、製造工程の二次発酵で生まれる。会見に集まった記者に一次発酵だけ行ったカルピス原液と、二次発酵まで行ったカルピス原液が用意され、試飲することができた。一次発酵のカルピスは飲むと酸っぱく、かすかに牛乳の風味はあるものの、いわゆるカルピスの香りはほぼ無かった。

 プロジェクトチームは大阪大学名誉教授永井克也氏に協力を要請。永井教授はマウスを使ったいくつかの実験を行い、乳酸菌と酵母が作る香りにリラックス効果がある可能性を確認、2014年に報告した。カルピス株式会社発酵応用研究所の川口恭輔氏は、カルピスによる「自律神経活動の調整」と「身体のリズムの改善」、「抗不安作用」の3つのリラックス効果を報道陣に解説。同社はこの研究をさらに続け、乳酸菌と酵母の効果を学会や世間に広く発信していくという。
《佐藤隆博》

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