【SPEED TEST】データと実測で見えてくる、MVNOの設備増強……BIGLOBE LTE・3G | RBB TODAY

【SPEED TEST】データと実測で見えてくる、MVNOの設備増強……BIGLOBE LTE・3G

ブロードバンド 回線・サービス

3ヵ月分のデータから、実効速度の傾向が見て取れる
  • 3ヵ月分のデータから、実効速度の傾向が見て取れる
  • 山手線で時間帯別の実測調査
  • 調査には、LG G2 mini for BIGLOBEを使用
 相次ぐ新規参入や既存事業者のサービス拡充など、昨年来、大きな盛り上がりを見せているMVNO(仮想移動体通信事業者)市場。“格安SIM”“格安スマホ”といった言葉がTVCMからも聞こえてくるようになり、一般層へのますますの普及が予想される。注目度が上がるにつれて競争も激化。価格やデータプラン、セット端末のラインアップ、その他オプションサービスなど、競合他社と差別化するべく各事業者は様々な取り組みをおこなっている。

 そんな中、MVNO事業者として老舗のひとつでもあるビッグローブは、音声通話SIMもしくはデータSIMを提供する「BIGLOBE LTE・3G」サービスにおいて、2015年4月の利用分から、余ったデータ通信容量の繰り越しに対応。使いきれなかったデータは翌月まで繰り越せるようになる。さらに、4月17日から通信容量自体の拡大も実施する。データSIMが月額900円(以下すべて税抜)のエントリープランは2GBから3GBに、月額1505円のライトSプランは5GBから6GBに、それぞれ月額費用は据え置きのまま容量が拡大される。ライトSプランの場合、1GBあたり約250円という計算でコストパフォーマンスが良くなるほか、直近72時間における通信量超過による通信速度制限も撤廃され、使い勝手が向上する。

 また、「BIGLOBEスマホ」、通称「うれスマ(うれしいスマホ)」サービスにおいて、新たに「あんしんセット割」を開始した。「うれスマ」は、「BIGLOBE LTE・3G」サービスと、同社が選定したSIMフリー端末(現在ラインアップされているのは「LG G2 mini for BIGLOBE」)をセットにしたもの。通常、月々の高速データ通信容量2GB(4月17日以降は3GB)がついたエントリープランの場合、月額費用は端末とセットで2,980円。「あんしんセット割」は、ここに3つのオプションサービス(月額1,040円分)を申し込むことで、「うれスマ」の月額費用が800円値引になるというものだ。この場合月額の合計費用は3,220円。要するに、これまでの月額費用とほぼ同等の金額で、お得にオプションサービスが利用できると考えればいいだろう。オプションの詳細は本稿では割愛するが、「あんしんセット割」と銘打たれているだけあって、端末の保証やセキュリティ、アプリ取り放題サービスなど、“あんしん”を深めるものになっている。

■3ヵ月分のデータから、設備増強の結果が見えてくる

 さて、こうした特典でMVNOやSIMフリースマホの敷居を下げ、新たなユーザー獲得を狙っているビッグローブだが、気になる回線の実効速度についてはどうだろうか。MVNOは、ドコモやKDDIといった自前で回線網を保有するMNO(移動体通信事業者)から回線をレンタルしてサービスを運営している。その実効速度は、回線元との接続点をどれだけ太い帯域で用意しているかどうかや、契約ユーザーの増減によって変わってくる。接続点を増強すれば実効速度は上がるのだが、その分MNOに支払う費用も増加する。価格帯を維持しつつユーザーの満足度を下げないように運営する部分は、MVNO事業者の腕の見せ所と言えるだろう。

 回線の増強は一度やって終了ではなく、ユーザーの増加やトラフィックの増加を見ながら、適宜おこなわれる。そのため、ある程度長いスパンで速度の傾向をみてみると、その事業者の設備増強の状況も見えてくる。今回は、スマホ向けの通信速度アプリRBB TODAY SPEED TESTで、2015年1月1日~3月30日の間に計測されたデータの中から、「BIGLOBE LTE・3G」回線を使用しているものを抽出し、傾向を確認した。

 ひと月ごとに結果を見てみると、1月は計測数が1,657件、平均速度は下りが4.86Mbps、上りが3.97Mbpsとなっている。続いて2月は計測数が2,376件と大幅に増え、平均速度は下り5.50Mbps、上り6.61Mbpsと上昇した。そして3月だが、計測数は2,918件と微増、平均速度は下り9.12Mbps、上り7.19Mbpsを記録し、大幅に向上している。この結果から、どうやらビッグローブでは今年に入って積極的に設備増強を実施しているようだと推測できた。理論上、下り最高150Mbpsの通信速度であっても、実効速度は下り数Mbps~10Mbps前後ということは各社のサービスでもよくあることだが、2,000件を超えるデータの平均値として下りで9Mbpsを超えていれば、使い勝手としては上々ではないだろうか。
《白石 雄太》

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