金沢21世紀美術館が10周年展…「戦後日本」と「3.11以後の建築」 | RBB TODAY
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金沢21世紀美術館が10周年展…「戦後日本」と「3.11以後の建築」

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黒川紀章《ヘリックス・シティ》透視図 1961 ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵
  • 黒川紀章《ヘリックス・シティ》透視図 1961 ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵
  • 菊竹清訓《海上都市》模型 1963 ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵
  • 安藤忠雄《六甲の集合住宅 I 》 検討用模型 1978-1983 ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵
  • 伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉《陸前高田の「みんなの家」》 Photo: HATAKEYAMA Naoya
  • 乾久美子《延岡駅周辺整備》
  • バスアーキテクツ《えんがわオフィス》 Photo: TAJIRI Terumasa(『EMAC』Vol.2より再録)
  • 岡啓輔《蟻鱒鳶ル》 Photo: TAKANO Ryudai
  • はりゅうウッドスタジオ《縦ログ構法パネル》
金沢21世紀美術館は開館10周年を記念し、“建築”をテーマとした二つの展覧会「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」「3.11以後の建築」を開催する。

「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」は、日本建築について戦後から現在までにおける一連の流れを追ったもの。復興期に始まり、高度経済成長に伴うメタボリズム運動を経て、バブル崩壊と阪神淡路大震災以降には社会や自然との関係性に迫るようになった日本建築。その中で重要な役割を果たしてきた約80人の建築家にスポットを当てて、図面や模型など250点を超える資料が出展される。

なお、今回の展示はポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館との共同主催となっており、副館長のフレデリック・ミゲルーの下で会場を六つのセクションに区分。それぞれ「絶えざる破壊と再生、陰翳あるいは闇」「都市と国土のヴィジョン」「新しい日本建築」「メタボリズム、万博、新たなヴィジョン」「消去の建築」「消失から物語へ」についての展示が行われ、各コンセプトに対応した色のコードを用いて戦後建築史を刺激的に読み解いている。11月1日にはミゲルーによる講演会も開催予定だ。

一方、「3.11以後の建築」は東日本大震災によって激変した社会の意識やシステムに対応し、新たな取り組みを始めた30人の建築家を紹介するもの。「みんなの家」「災害後に活動する」「エネルギーを考える」「使い手とつくる」「地域資源を見直す」「住まいをひらく」「建築家の役割を広げる」の七つのテーマで展示を行う。

同展ではゲストキュレーターとして、建築批評家の五十嵐太郎、コミュニティーデザイナーの山崎亮を招聘。2日には両者の対談が行われる。

なお、展示会に先駆けて、金沢市内では様々なプロジェクトが催された。日建設計ボランティア部では、金沢市沿岸部の大野地区で津波時の避難経路を示す“逃げ道地図”を作成。さらに、高度経済成長期に金沢に建てられたビルの魅力を探る「金沢まちビル調査」も開催されており、これらの結果は展示会にて発表される予定。他にも、市民ギャラリーの利用団体と建築家のコラボレーションにより、展示空間のデザインも行われた。


【イベント情報】
ジャパン・アーキテクツ 1945-2010
3.11以後の建築
会場:金沢21世紀美術館
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
会期:ジャパン・アーキテクツ 1945-2010/11月1日から3月15日 3.11以後の建築/11月1日から5月10日
時間:10:00から18:00(金・土曜日は20:00まで)
入場料:一般1,000円 大学生800円 小中高生400円 65歳以上800円(共通観覧券は一般1,700円 大学生1,400円 小中高生700円 65歳以上1,400円)
休館日:月曜日(11月3日、11月24日、1月12日は開館翌日閉館)、12月29日から1月1日

金沢21世紀美術館が10周年展。戦後日本と3.11以後の建築にフォーカス

《HEW》
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