「一方で、これまでのTDMA方式やCDMA方式、OFDMA方式に代表されるような革新的な通信技術が第5世代を前になかなか見つからないという厳しい状況にある。そのため、第5世代では今ある技術の発展型による高度な組み合わせを検討していく必要であると考えている」としながら、布施田氏は日本の取り組みとして、昨年の9月にARIB(電波産業会)が携帯電話事業者やメーカーの専門家による検討体制「2020 and Beyond AdHoc」を起ち上げて、2020年以降に求められるサービスのコンセプトやトラフィックの予測、適用技術の候補などに関する議論を始めたと説明。さらに総務省の中にも「電波政策ビジョン懇談会」を設立し、第5世代に向けた取り組みを産学官連携で展開していると紹介した。