「美味しんぼ」に抗議相次ぐ……小学館が再び釈明「因果関係を断定するものではない」 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

「美味しんぼ」に抗議相次ぐ……小学館が再び釈明「因果関係を断定するものではない」

エンタメ その他
『美味しんぼ』(「ビッグコミックスピリッツ」公式サイトより)
  • 『美味しんぼ』(「ビッグコミックスピリッツ」公式サイトより)
  • 小学館側のコメント
 被ばく描写問題で物議をかもしている人気漫画『美味しんぼ』について、同漫画を掲載する「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)編集部は12日、再びコメントを発表。作中の記述と放射線との関連性について「因果関係について断定するものではありません」との見解を示した。

 12日発売の同誌24号に掲載された『美味しんぼ』作中では、東日本大震災のがれきを受け入れた大阪市の住民が健康被害を訴えたとする内容が掲載され、これに対し大阪府と福島県が小学館に対し抗議。大阪府は「作中の記述にあるような状況は認められず、災害廃棄物の処理は全て安全に終了しています」とコメント。福島県は「福島県民そして本県を応援いただいている国内外の方々の心情を全く顧みず、深く傷つけるものであり、また、本県の農林水産業や観光業など各産業分野へ深刻な経済的損失を与えかねず、さらには国民及び世界に対しても本県への不安感を増長させるものであり、総じて本県への風評被害を助長するものとして断固容認できず、極めて遺憾であります」と抗議した。

 こうした事態を受け、同編集部は公式サイト上に「スピリッツ24号掲載の『美味しんぼ』に関しまして」としたコメントを掲載。「24号掲載の『美味しんぼ』作中において、鼻血や疲労感と放射線の影響を関連づける発言が出てまいりますが、前号で登場した医師のように、そうした放射線との関連性について、否定的な意見を持つ方も多く存在します。その因果関係について断定するものではありません」と釈明した。

 物議をかもす内容を掲載したことについては、「実在の作中人物の意見を受けた表現は、事故直後に盛んになされた低線量放射線の影響についての検証や、現地の様々な声を伝える機会が大きく減っている中、行政や報道のあり方について、議論を今一度深める一助となることを願って作者が採用したものであり、編集部もこれを重視して掲載させていただきました」とした。

 なお、5月19日発売の同誌25号および公式サイト上で、識者や専門家の見解や批判を含む様々な意見を集約した特集記事を掲載する予定としている。
《花》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top