「今後は電子マネーがトレンドに」……KDDI田中社長・質疑応答 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

「今後は電子マネーがトレンドに」……KDDI田中社長・質疑応答

エンタープライズ モバイルBIZ
囲み取材の様子
  • 囲み取材の様子
  • KDDI 田中孝司社長
  • 発表会に出席したMasterCard社ロン・ハインズ氏(写真左)、セブンーイレブン・ジャパン 矢島弘樹氏(写真右)
  • au WALLETのキャッチコピーは「グッバイ、おサイフ!」
  • HTCの新型端末も発表を予告した
 KDDIは8日、au 2014夏のスマートフォン・タブレット新製品発表会を開催し、5月21日からサービスがスタートする新しい電子マネー「au WALLET」の詳細についても説明を行った。

 イベントに出席した社長の田中孝司氏は発表会後に記者からの囲み取材に応じた。発表会で執り行われた質疑応答の内容と合わせて紹介する。

――様々な電子マネーサービスがある中で、au WALLETの勝算は?どうやってユーザーに使ってもらうのか。

田中氏:auユーザーのための新しい便利な機能なので、私自身としても“持たなければ損”だと思っている。どこでも使えてポイントも貯まる、スマホアプリで簡単にチャージもできるという便利な側面をアピールしていきたい。各店舗が提供しているポイントカードサービスと一緒に使えるので、両方にポイントが貯まることもあるだろう。お得な使い方をユーザーどうしで見つけて共有してほしい。

――au WALLETのカードにNFC機能が付いているが、決算には使えないのか。

現時点では使えない。NFCについては今後様々な使い方を提案したい。今日の発表内容ではauショップなどで展開するポイントサービスシステムの「au ウェルカムガチャ!」だけに使っている。

――au WALLETのキャッチコピーは「グッバイ、おサイフ!」ということだが、今後おサイフケータイの機能はどうするのか。

今後のトレンドは電子マネーに行くと思う。今回はプリペイドカードというアプローチの方がわかりやすくて、多くの方々に受け入れられると考えて、色々悩んだがカードにした。スマホアプリと組み合わせれば、チャージ金額やポイントの残高も見られるし、使い勝手は良くなるはず。当社の開発責任者もこれだけで1ヵ月生活してみると宣言していた。

――マスターカードはNFC対応の非接触決済も推進しているが。

au WALLETは中学生以上から使っていただけるサービスだが、多くの方々にフィットするのが、現時点ではカードの方だと判断した。端末は機種変更してもカードはそのまま使えるし、シンプルユースを優先した。

――auショップにどうやってau WALLETのユーザーを誘導していくのか。

「au ウェルカムガチャ!」でポイントが当たるし、来たときに楽しめて、ついでにアクセサリーなど何か買ってくれたらぐらいには思っている。でも基本はauのユーザーがau WALLETを使ってみていただければ、自然にその便利さが広まっていくだろうと期待している。

――ソフトバンクは「今後は大きな製品発表会をやらない」と宣言した、auは発表会をどのように考えている。

皆様に来ていただける限り続けていきたい。今回はau WALLETが一押しのトピックスだが、今日発表していない料金プランのことなどもある。発表会を通じて今後も我々が考えていることを説明、提案していきたい。

――4月末にマイクロソフトがノキアを買収して、Windows Phoneが展開しやすくなったという話もあるが、状況に変化はあるか。

現時点ではWindows Phoneを出す予定はない。

――今日発表のなかったHTCの新製品Jシリーズはどんな端末か。

はっきり言うと“ヒ・ミ・ツ”。HTCのユーザーはかなり多くいらしたので、ずっとアップデートを待っていただいている。期待以上のものを出すという意味で、今日は秘密にしておきたい。

――今回大画面がテーマということだが、大画面ではないコンパクトな4インチクラスの端末はどのようにカバーしていくのか。

小さい画面の端末が欲しいというお客様もいるのはわかる。私たちとしては“提案していくこと”も大事ということで、今回は「大画面」を打ち出すことに決めた。小型の端末はiPhoneだけで良いとは思っていない。そういうお客様に小さいモデルも出していきたい。

――今年の夏モデルでホームアプリ「au ベーシックホーム」を提供するが、どういう開発意図なのか。

今後ずっと提供していくつもり。Androidではホーム画面などUIが機種ごとに変わってしまうという声をいただいていた。それがマイナスポイントとなっていた部分もあるので、共通のホームUIサービスを提供することを決めた。

――バッテリーの大容量化もトピックスとなったが、実際にどれくらい持つのか。

大容量バッテリーなので2~3日は持つと思う。新機種からキャリアアグリケーションとWiMAX 2+対応になって、電池が早く減るのではと言う懸念の声もあるようだが、内蔵チップのグレードが昨年から上がっているので、実際には全く変わらないはず。

――LTE-Advancedという名称を前面に使わなかったのはなぜか。

キャリアアグリケーション技術は、LTE-Advancedの一要素であり、本命だから。

――キャリアアグリケーションのプロモーションはどう展開していく。

今後のロードマップを分析していくと、キャリアアグリケーションが広まっていくとみている。今回は2波だが、いずれは3波、4波へと技術も進化するだろう。今回発表したロゴにはオレンジとダークグレーの矢が重なり合っているが、グレーの方はソフトバンクのことではないのであしからず(笑)。
《山本 敦》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top