トレンドマイクロは3月19日、消息不明となったマレーシア航空370便の捜索に便乗したサイバー犯罪を確認したことを発表した。 マレーシア航空370便は3月8日に消息不明となり、大きな注目を集めている。またインターネットに衛星画像を公開し、クラウドソーシングにより発見しようという試みも行われている。一方で、こういった動きにサイバー犯罪者が便乗しているようだ。 トレンドマイクロが見つけたものは、「Malaysian Airlines MH370 5m Video.exe」と名付けられた関連動画を装ったファイルで、Eメールで拡散されている模様。拡張子を見ても分かるとおり、これは実際は、「BKDR_OTOPROXY.WR」として検出されるバックドア型不正プログラムだという。 また、このニュースに便乗し、「消息不明となった航空機が海上で発見された」という偽ニュース速報を利用したアンケート詐欺も確認されたとのこと。ユーザがリンクをクリックすると、FacebookやYouTubeの画面によく似せたWebサイトに誘導され、動画を再生するように促される。しかし、動画を閲覧するために、さまざまな情報の入力を迫られるという。