日本電信電話は12月9日、世界最高性能を持つSDN対応ソフトウェアスイッチのプロトタイプ開発に成功したことを発表した。大規模フローテーブル設定時においても、高速パケット処理が可能とのこと。 広域ネットワークでは、10万行以上の大規模フローテーブル、10Gbps以上の高速パケット処理に対応可能なSDNソフトウェアスイッチが必要になるとされている。一方で、SDNソフトウェアスイッチでは、シングルスレッド・シングルCPUの処理による高速化の限界、複雑なテーブル検索による大規模フローテーブル設定時の処理時間の増大といった問題があった。 今回のプロトタイプは、企業ネットワークへの導入が始まっているSDNを、通信事業者やインターネットなど広域ネットワークに適用するために必要な要素技術として、総務省の委託研究「ネットワーク仮想化技術の研究開発」として、NTT未来ねっと研究所により開発された。Flexible parallel Flow processing Framework(fff)を採用することにより、高速なパケット処理を可能とした。これにより、パケットヘッダの書き換えを行いながら10Gbpsのワイヤレートの転送速度を達成する高速パケット処理を実現(10万行のフローテーブルを設定した場合)。これはSDNソフトウェアスイッチとして世界最高性能レベルだという。 今後は、さらなる高速化を目指すための研究開発を進める。このプロトタイプ上にネットワークの付加価値を高める各種モジュールを実装することで、ソフトウェア実装の通信機器を開発するためのプラットフォームとしての利用も可能になる見込みだ。
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